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邪神転生ガール  作者: megajoy
24/32

転24 〈邪神〉だけど、作戦前に心のエネルギー補給。

3話くらいイチャ♡イチャ♡させらんなかったんで、そーゆー回です///

───────夕食を済ませたあと、ゆりちゃんにはひとりだけ、

デザートタイムを取ってもらう。


私とヒメカは、その間に、別室で、港までの移動について

話し合うことに。

話し合う、と言っても、結論が出るのは早かった。


港までは、空を飛んで移動する。

超常的かつ、シンプルな計画で、決定だ。


ゆりちゃんという、幼女を連れたJKふたり組が、

深夜前の街を歩くのは、人の目につく。

タクシーを使えば、同じ理由で、目立つ乗車記録になることは、

容易に想像できた。


どこに〈聖導庁〉の過激派、宮内司教らの目が光っているか、

わからない。


ヒメカの家の車を回せないか、と、半分冗談で言ってみた

(お金持ちなら、使用人が運転する高級車とか持ってるん

じゃないかなあ~、くらいのノリだった)けれど。

それだと、どのみちホテルの玄関や駐車場で、私たちの姿を衆目に

晒してしまうので、そのリスクを負うよりは、もういっそ、ホテルの

屋上から飛んで行こう、と、ヒメカは提案してきたのだった。


あっ、ヒメカも魔法で飛べるのか、と、今更ながら、認識した次第の私。

そりゃそうだよね、〈魔法少女〉って言ったら、

空を飛べるのがデフォでしたわ。


そう思ったあと、ふと、ひとつ、疑問を思い出す。


「そういえば、ヒメカ。昨日の夜、どうやって空を飛んでる

私の写真を撮ったの? ってゆーか、そもそもあの時の私、

〈不可視〉の魔法で、他のひとからは、見えなくなってたはずなんだけど」


「ああ、あれはね、まず最初に、街の空を哨戒させてる使い魔の、

音波探知に反応があったの。人間大の大きさだったから、よその

魔導師の活動とか、〈禍威魔ダーム〉の出現を警戒して、

魔力探知に切り替えたけれど、反応はなくって。それで音波探知を

もとに、いろんな撮影方法で、使い魔に撮影させたら、

デジタル〈念写ねんしゃ〉で、あゆちゃんの姿を捉えることが

できたんだ。……朝も言ったけど、画像を見た時、本当に

驚いたんだからね?」


「あ、うん、それは、朝も謝ったような気がするけど、ホントごめん」


“デジタル〈念写ねんしゃ〉”、そういうのもあるのか!

〈邪神〉知識をもってしてもの、初耳パワー・ワードに

軽く驚きつつ、ヒメカに苦笑いでメンゴ。


そんな私を見て、ヒメカも、ふふっ、と微笑わらってくれた。


「─────でも、そのことがきっかけで、あゆちゃんの秘密、

早く知ることができたし、ゆりちゃんも助けることができたし……。

必然的だった、っていうか……これも朝に言ったけど、

やっぱり〈運命〉なのかもね」


「そうかも……ヒメカが、〈魔法少女〉だって私が知るのも、

もっと、ずっとあとのことだったのかもしれないんだよね────」


それが、私が〈邪神〉覚醒した翌日に知るとか。


〈運命〉の女神がいるとしたら、慌てん坊に違いないな!

などと脳内で、コ●ラっぽく、ドヤッってしまうんだぜ。


………いや、でも真面目な話、昨日から今日にかけて、私の日常に、

非日常イベント発生しすぎィ!

いじめを発端に、〈邪神〉覚醒、ヒメカとの本当の再会、

〈邪神〉本体(ママ)との対話、ヒメカに〈邪神〉バレ、

ヒメカの〈魔法少女〉カミングアウト、〈予知夢〉異能少女を

めぐって〈聖導庁〉過激派と攻防。


いくら〈運命〉でも、もうちょっとこう───手心というかな………。

“痛く”なければ人間は覚えない(成長しない)、っつっても、

モノには限度ってもんがあるんだよォっ!?


私に〈邪神〉パワーがあるとはいえ、イベント発生率過密すぎワロタ。

────待てよ……〈邪神〉パワーがあるから、イベント発生率が

高くなってるとかじゃ、ないよね……?


『あゆらちゃんは、ワイの分霊体やからな。〈神〉として〈覚醒〉

してしもうたら、〈敵〉のあゆらちゃんに向けられる目線が、

人間に対するもんから、〈神〉関係に対するもんに、切り替わってまう。

これはもう、どうしても避けられんことや』


ふと、ママが言ってた言葉が、思い出された。

………………〈運命〉そのものが、私に向ける“目線”を、人間向けのから

〈神〉向けのものに、切り替えた、とか────────。


ゾッ、と、全身うすら寒くなってしまうことを、想像してしまった。

“〈運命〉HARDモード突入”、そんな嫌なフレーズも思い浮かべてしまう。


────────────────けど、まあ、いっか。


いろいろと暗い考えが頭によぎったけれども、そばにいるヒメカを見て、

そう軽く吹っ切れる。

そんな私の様子を怪訝けげんに思ったのか、ヒメカが、

じっとこちらを見つめてきた。


「あゆちゃん? どうかした?」


「……ううん。ヒメカは、どんな時もかわいいなあ、って、思ってただけ」


私がそう答えると、ヒメカは頬を紅く染めて、私に軽く、

拳で小突いてくる。


「もうっ。あゆちゃん、真面目な話してる時に、変なこと

言わないでっ……」


けれど、そう言うヒメカの表情は、嬉しそうだ。


「変なことじゃないよ。私のお嫁さんが、こんなにかわいくていいのか、

自分の幸運と〈運命〉について脳内会議起こしそうなくらい、

真剣なことだよ」


「も、もぉ~、あゆちゃんったら………」


私の言葉に、なお顔を赤くして、もじもじと恥ずかしがるヒメカ。

かわいい。(端的)


いやしかし、私の発言は、ヒメカの照れ恥ずかしがる姿を

堪能したいがために言ったわけではなく、ただ単に、本音を

もらしてしまっただけである。


ヒメカとずっと一緒にいられるのなら、それと引き換えに

“〈運命〉HARDモード突入”するのもしょうがない。

むしろ『は? こんな天使なコと結婚できるのに、その程度の

代償でいいんスかwww』って、煽っちゃうまであるね。


………いや、ゴメン、嘘。


いやいや、嘘とゆーか、あんまりHARDな〈運命〉を

突きつけられても、泣いちゃうからさあ。

当方、昨日まで、フツーの陰キャオタク女子だったわけですし?

そのへんを、〈運命〉さんには考慮していただきたいですわ。


と、我ながら、強気なんだか、弱気なんだか、よくわからない思考を

ごちゃつかせてると、不意に、思い至った。

ああ、そうか、〈聖導庁〉の過激派みたいな手合いが、〈予知夢〉を

求める理由のは、こういう不安と葛藤から、くるのではないか、と。


どんなに強い意志を持って生きていても、予想できない明日への恐れを、

完全に消し去ることは、不可能なのだから。

もしも、我が身が破滅するような〈運命〉が、未来に立ち塞がると

知れたなら、それは、確かに大きな助けになるかもしれない。


そこで思い出すのは、また、“カッサンドラの悲劇”。


─────待ち受ける破滅の未来を知り、人々に言葉を尽くしても

信じてもらえない絶望。

刻々と迫る〈運命〉に、カッサンドラの心は、どれほど

恐怖でり減っただろう。


その結末は、彼女自身と祖国の破滅。


いっそ〈未来予知〉の〈力〉などなければ、よかったのか、どうなのか。

〈運命〉は既に決まっており、くつがえらないという、

無情で無常な戒めにしては、酷すぎるお話。


そんな〈運命〉観と、私とヒメカが出会った〈運命〉を、想う。


〈邪神〉の転生体である私と、〈魔法少女〉であるヒメカとの、

幼い日の出会い。

超常的な存在であるふたりが出会って、恋に落ちて、

現在に至る……………。


私の本体であるクトゥルフ(ママ)は、この〈運命〉を、知っていたのだろうか?

知っていたから、分霊体()を、

人間に転生させた──────────?


そんなの、本末転倒になる。

〈運命〉という、〈みらい〉を知っていたのなら、

わざわざ分霊体()を転生させる必要はない……こともない、のか?


ヒメカが言っていた、“観測することで、確定する未来”の

話を思い出す。

人間に転生させた分霊体《私》を、“観測”することで、

えてくる〈運命〉が、あるとしたら……?


………“卵が先か、鶏が先か”みたいな話になってきたな。


いや、そもそも、クトゥルフ(ママ)は、〈未来予知〉できるのか?

〈神〉だし、使えて当然─────?


しかし、〈未来予知〉が使えたなら、〈旧神エルダー・ゴッド〉に敗北し、

封印されるようなことはなかったはず……。

それとも、〈未来予知〉で敗北する未来を知っていても、

“カッサンドラの悲劇”のように、〈運命〉を変えることはできなかったとか?


分霊体である私には、〈邪神〉知識はあっても、そのあたりの

記憶が全然残っていないので、はっきりとした答を得ることはできない。


でも、ただひとつ。

私、潮あゆらの胸の内には、明確な〈答〉がある。


「ヒメカ」


名を呼んで、私は、ヒメカの体を、正面から抱きしめた。


────身長差のせいで、抱きついた格好に見えるかもだけど。

とにかく、ぎゅっと、静かに、抱きしめた。


「あ、あゆちゃん……?」


突然の私のハグに、ヒメカが、戸惑った声を出す。


「……ヒメカ────好きだよ。〈運命〉でもなんでも、

ヒメカに出会えて、私、本当に幸せ……好き。大好き」


クトゥルフ(ママ)の思惑が、本当は、どんなものだったのかは、

わからない。

でも、私は、人間に転生させてくれて、本当に良かったと思っている。


ヒメカと、出会えたから。


いまだ知れぬ明日、どんなことが起ころうとも、私はずっと、

ヒメカと一緒に在り続けたい。


それが、私、潮あゆらの、明確な〈ねがい〉だ。


唐突にも思える、私の〈ねがい〉の告白を聞いて、ヒメカが、

強く抱きしめ返してきてくれる。


「うん────わたしも、大好きだよ、あゆちゃん………」


「ヒメカ────」


それから、私たちは、口づけを交わした。

お互いの〈ねがい〉が同じであることを、確かめるように、

強く、優しく。


………昨日といい今日といい、キスしすぎだろ!、と、

我ながら、思わないでもないけれど。

したいから、しょうがないの! 好きだから、

仕方がないの!(誰への言い訳だ)


思うさま、滅茶苦茶にキスして、このままベッドにヒメカを

押し倒したい────────。

そんな欲求を、なんとか我慢したあと、抱擁をわずかに緩めて、

唇を離す。


ふたりして熱い吐息をもらし、互いに、しばし、見つめ合った。


「────ゆりちゃんが大変な時に、キス、しすぎかな」


今の状況を鑑みつつ、キスの最中に思ってたことを、口にしてしまう私。


「ちょっと、罪悪感、感じちゃうね」


「……でも、今は、休憩時間、ってことで───ほら、

心のエネルギーを、補給しなきゃだから」


私の言い訳めいた戯言たわごとに、ヒメカが軽く噴き出す。


「心の癒し、的な?」


「そうそう。不愉快な連中との会話で、ヒメカも心のエネルギー、

無駄に使っちゃったでしょ? だから、補給しなきゃ」


「そうだね……あゆちゃんは、心のエネルギー、もう、

満タンになった……?」


ヒメカが、悪戯っぽく笑って、私の瞳を覗きこんできた。


ちょっとー、可愛いお嫁さんにさあー、そんなさあー、

小悪魔スマイル向けられたらさあー……。

おかしくなっちゃうでしょ!? 本能的な意味で!


「う、う~ん、満タンになったけど、念のために、

もっと欲しいトコかなあ~?」


「もっと、って、どれくらい?」


ほんのり意地悪風味に問いかけつつ、ヒメカは、私に顔を近づけてくる。


「………ヒメカの舌の味が、私の口の中いっぱいに残るくらい、かな」


フェチをこじらせたような、私の返答を聞いて、ヒメカは一瞬、

軽く目を見開いたあと、いっそう頬を紅潮させた。

それから、困ったような笑顔で、抗議してくる。


「────あゆちゃん、それ、セクハラっぽい」


「あ、や……ごめん────でも、その、ヒメカにだけ、

だから、ね……?」


ヒメカの抗議に、ちょい焦り気味になって、弁明だかなんだか

わからないことを、口走る私。


「んっ────」


直後、ヒメカから、唇をふさがれた。

今度のキスは、より情熱的に求められるような、激しさを感じる。


……なら、それに応えなきゃ、おとこがすたるよね!

心のドリル(意味深)を、ドリドリとスピンさせて、

ヒメカの求めに応じる私。


ヒメカを抱きしめる私の手が、あちこち移動しちゃっても、

これは仕方がないことなのだ。

ヒメカの舌の味を、より感じなくちゃいけないのだから!

合法!(←?)


────そんな調子で、しばしヒメカの唇と舌を堪能したあと、

名残惜しくも、キスを終える。


「………………ゆりちゃんを送り届けたら、“お泊まり”するんだよね」


「うん───────」


熱い息を吐きながら私が確認すると、ヒメカは、コクリとうなずいた。


「……一緒に、寝ていい?」


「─────うん」


……ここで言う、“一緒に寝ていい”とは、

“寝床を共にしていい”ということである。

“寝床を共にしていい”ということである!

大切なことなので、二回言いました!


わっふぅぅぅぅっっっっっっ!!!

盛↑り↑上↑がっ↑て↑き↑た↑!!!

テンション爆上がりの私の勢いは、とどまることを知らないので、

調子に乗ってみる。


上の階(ペントハウス)に、泊まるの?」


「うん……せっかくだから、一番いいお部屋がいいかな、

って思ったけど。この部屋のほうがよかった?」


「いや、上の階で全然いいよ。───お風呂場も、

すっごい綺麗で、広かったし……」


そこまで言って、ヒメカに、上目遣いなどしてみた。


「あのお風呂に、ヒメカと一緒に入りたいな」


「えっ!?」


「────ダメ……?」


上目遣いに、プラス、おねだりトーンで、ヒメカの目をじっと見つめる。


「ダメ、じゃ、ない、よ……?」


お顔を真っ赤っかにして、ヒメカは、肯定的なご返答をしてくれた。

……だが、まだだ! まだ終わらんよ……!


「それでさ。ゆりちゃんを、無事に送り届けたら、お風呂で、

ヒメカからのごほうび、欲しいな─────」


「え───ご、ごほうび、って……?」


「それは……ヒメカが、考えて?───キス、以外で」


「キ、キス以外で……?」


私のさらなるおねだりを聞いて、ヒメカは耳まで真っ赤になる。


「それか、ヒメカが、私にしたいこと、して? たぶん、

それが、私のごほうびにもなるから」


「あ、あゆちゃん───なんだか本当に、セクハラ、してない……?」


ぐへへ、バレたか! でも九割九分は、本気ですとも────!


「……そんなんじゃないよ。でも、ごめんね。昨日の今日で、

急すぎたかも───。だって、十年も、ヒメカに会えなかったから、

気持ちの抑え効かせるの、いっぱいいっぱいに

なっちゃってるんだもん……許して、ヒメカ」


一部分、嘘をつきつつも、本音を吐露した。


そう、もう、ヒメカへの“好き”アクセルは全開ですから!

ブレーキ効果もギリギリよ!?

具体的には、生やせるようになったアレを、

ヒメカにアレしたいくらいなんだからね!?

フンスカフンスカ!(獣欲ケダモノの呼吸)


「それは、わたしも同じ気持ちだから、許すも許さないもないけど……」


またしても、顔を赤くして、もじもじとするヒメカ。


「じゃあ、ごほうび、してくれる?」


「も、もぅ……」


赤面したヒメカは、しつこくおねだりする私の耳元に、唇を寄せてくる。


「────あゆちゃんの、エッチ……」


そう囁いたあと、ヒメカは、三度目のキスをしてきた。


あれー? 私コレ、もう、ごほうびもらってるかもしれないなあ~?


ゆりちゃんを無事に送り届ける話し合いしていたはずが、

どうしてこうなった。(すっとぼけ)

途中まで、〈予知夢〉と〈運命〉とかのことも、マジメに

考えてたような気がするけども……まあよし!


とりあえず今は、心のエネルギーを補給することに、

専念しとこう─────っと。

「いいね」と評価ポイント、本当にありがとうございます~♪(≧∀≦)

もっとイチャ♡イチャ♡させていきますのでよろしくです~♡

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