ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
ブレイディみかこさんの作品。ノンフィクション本大賞ということであるが、注目されていたことを全然知らず(出産前後だったからということにしたい)、中学生(息子)に読ませるならおすすめだよと父から紹介されて読んでみた本であったりする。
続編も出ており、合わせて読むこともおすすめの一冊。息子さんがカトリックの名門小学校から、「元底辺中学校」に通い始めたところから話は始まるのである。母の出る幕がやってきたと思ったわけであるが、『きっと息子の人生に私の出番がやってきたのではなく、わたしの人生に息子の出番がやってきたのであろう』と表現しているのである。
イギリスの学校がどういうものかというのがさっぱりわからない中で、私自身も彼らが向き合う人種差別だったり、様々な問題に触れる中であれこれ考えさせられ、彼らの答えだったり生活に気づかされたりするのである。
少しずつ外国の人は増えているのであるが、日本という国にいると人種ということに意識をあまり持っていなかったり、一歩外に出たときに差別される側になることもあるんだろうなと。日本にすむ外国人は居心地が悪いと思うことも多々あるんだろうなあとか、もっと広い視野でものごとを見ないとなあとかつたない読書感想文みたいな話をとりとめもなく綴っているのであった。