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プロローグ
――俺はまた、争いの手記を書くことになった。
これは未来の為だ、そう思っている。
人はいずれ、過去の争いなど忘れ
再び、誤った道を通るかも知れない。
それをこの手記と写真で
解決の望みになれば、と思っている。
今の俺には、それしかない。
身体は貧弱で、到底……戦う事は困難だろう。
それに、道半ばで死にたくない。
俺には、『ライター』の務めは果たしきれていない。
[中略]
これを今読んでいるであろう、未来の人――
まあ、近々の人でもあろうが
この手記と写真は、未来永劫……大切に保管して頂きたい。
絶対に、第3次の争いは起こしていけないからだ。