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冬架の過去

そこにいたのはさっき街でぶつかった女の子だった。

「げっ、さっきの男」

「有名な女」

「ネメシス、自己紹介」

「…はい」

ガーベラがネメシスとルクリアに向けていった。

ルクリアはもう泣き止んでいた。

「ネメシス・リアード。剣士よ」

「僕はルクリア・リアード。癒し魔法が得意なんだ!」

「…俺は睡蓮冬架。」

貴族。

「おまっ、なに呼び捨てしてるんだよ!」とロータスが慌てている。

ガーベラとアザミは怒っていない。

「だって、俺より年下だろ?まぁ流石に年上にはちゃんと敬語使うぞ?」

「そういうことじゃないんだよー!!」

「ははっ、でも僕達はロータスにもため口で接してほしいな」

「ですが…」

「なに?もしかして僕の言うことが聞けないの?」

「…わかった」

「えらいえらい」

ガーベラとアザミは笑っていた。

そのとき、ノックが聞こえた。

「失礼します!」

「何事だ。」

すぐさま王様モードになった。

「はい!魔王の手下が城に迫ってきました!」

「なにっ!」

アザミは兵士と走って部屋から出ていった。

「トウカ!この三人を守ってくれ!」

「もち!」

ロータスはアザミのあとを追いかけていった。

トウカはロータスに言われた通りに三人を守るため武器を探した。

「これは?」

「それは、多分勇者の剣ですね」

ネリネが話しかけてきた。

「ネリネの声久々に聞いたわ」

「そりゃあ黙っていたので…」

「はは…で?勇者の剣って?」

「その名の通り、勇者しか使えない剣です」

一応、その剣を近くにおいて籠った。

「トウカ、誰と話してたの?」

ネメシスが話しかけてきた。

「…妖精だ」

「妖精?見えないけど」

「見えない?…」

どう言うことだ?

ロータスは見えるようになった。

だが、この二人は見えていないみたいだ。

まさか…仲間だと思っていないから?いやいや、俺は思っている。はずだ…。

「ネリネ」

「…ロータスの場合はしっかりと仲間だと思ったんでしょう?なら…それか、あるNGキーワードでスイレンは友達と思っていても僕がみえないんじゃないかな?」

…正解だよ。ネリネ。

俺は…。

「…ネメシス、ルクリア、少し俺の話を聞いてくれ」

「なに?」

「俺は、貴族が嫌いなんだ。」

「なんで?」

「俺の親父が貴族に殺されたからだ」

「貴族って僕たちみたいな人たちでしょ?」

「ああ」

「殺されたって…」

「ここはそういうことはないですが、あるところもあるみたいですよ?」

ガーベラか二人に向けて言った。

「……トウカのお父さんって…」

「交通事故で死んだんだ」

あいつら、貴族は罪にならなかった。

金で押収したらしい。

しかも、罪のない父に罪を背負わせた。

母は当時七歳だった冬架を一人て育てた。

しかし、その母は過労で死んだ。

そのとき、冬架は13才の時のことだった。

「そんなことが…」

「だから貴族が嫌いなんだ。何をしても金でもみ消す………そういう貴族が…憎い」

ネリネはうつむいていた冬架のかおをみた。

冬架は涙を流していた。

(だから、この城に入ってから様子が変だったんだ…)

話終えた冬架はネリネに話しかけてきた。

「ネリネ、ちょっといいか?」

「どうしたの?」

「俺は、この国の貴族はあの人達とは違うと思う…」

「だから?」

「…あいつらを信頼したい」

「……僕はスイレンのやりたいことをすればいいと思うよ…」

すると、ネリネが光出した。

「…これが妖精?」

「初めまして、僕はスイレンのパートナーネリネと申します。よろしくお願いします」

「ふふっかわいいですね」

そのとき、ドアが開いた。

「ネメシス様、ルクリア様、ガーベラ様、無事ですか!」

「ロータス!」

ロータスがこちらへ近づいてきた。

「良かった~ありがとな、トウ…!?」

冬架は勇者の剣を使ってロータスの腹に刺した。

「何してるの!?ロータス死んじゃう!」

「良かったな、心配してくれるやつがいてよー」

「このウソつき野郎」


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