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どうすればもとの世界に?
(ここはどこだ?)
起き上がると見たことのない草原が広がっていた。
「…今日、バイトの面接だったのに…」
俺の名前は睡蓮 冬架。(すいれん とうか)
花道高校の二年生だ。
今日はバイトの面接だった。
せっかくいい感じのバイトだったのに…。
俺は、仕方ないからとりあえず歩いてみることにした。
しばらくあるいていると、水辺についた。
「水のみたいな~でもこのみずのめんのか?」
すると、目の前にOKと文字が浮いて見えた。
「飲めんのか?なら飲んでみよ…」
一口飲んだ。
「普通の水だな」
安心していると目の前に変な生き物が見えた。
(なんだ?この羽の生えた生き物は…)
「おい、大丈夫か?」
「う…ん…」
どうやら寝ているようだ。
意識がはっきりしたのか、パタパタと飛んで俺のところに来た。
「あなた…ぼくが見えるのですか!?」
(あっ、ヤバイ感じの奴にはなしかけちまったかも…)
「…ああ見えるぞ?」
「やった!…僕は水の精。あなたのパートナーです!」
「はぁ!?」