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2話 イリスのスキル発現

久々の投稿です。前回から時間があいてしまいましたが、これからまた少しずつ投稿していきたいと思います。よろしくお願いします。

「ちょっと~、ハヤテ言うこと聞いてよ!」

イリスが俺にそんな事を言ってくる。

この世界に生まれ変わってから数週間がたって、俺は念願の走り回ることができるようになった。

しかし、まだ『モンスター協会』というものに登録されていない俺は外に連れて歩くことが許されていないらしく、仕方なくこの家の中で走り回っていたわけだが…。いや、この家の大きさなら屋敷といった方がいいか、さすが領主の家だ。かなり大きくて広い。

「もぉ、ハヤテ!何回言ったら分かるの?屋敷の中では走り回ったらダメって言ってるでしょ!」

イリスが俺に怒っているのは当たり前だ。

俺が走り回ると屋敷の中が散らかってしまう。それに、屋敷の中には使用人も何人か働いているのでその人たちとぶつかってしまう事も何回かあった。

そんな事もあって、イリスは俺に屋敷では走らないように言ってくるのだが、さすがにこれだけは譲れない。

最初こそ慣れない4足歩行で走るのはうまくいかず、こけたり、壁にぶつかったりしたが、今ではそんな事も少なくなってきた。

そう、少なくなっただけでつい先ほど俺はまたこの屋敷の壁にぶつかって穴をあけてしまった。

そう、穴をあけてしまったのだ。

この体になって日がたつにつれて、俺は少しずつだが大きく、そして強く頑丈になっている。今では体長は1mくらいだ。ちなみに俺の母親であるレイは2mちょっとある。

思いっきり走っている俺が壁にぶつかるだけで大きな穴があくぐらいの威力だ。

最近では、人にはぶつからないように気を付けているが、もしも使用人たちとぶつかったら、ただではすまないだろう。

それを心配してイリスは俺に言ってくれているので、俺も我慢はしているのだが、それでもついつい我慢できなくなったときは、屋敷の中を走り回ってしまうのだ。

「あと、10日で私が10歳になってスキルが発現すればあなたのパートナーとして登録できるようになるの。それまであまり問題は起こしたくないし、登録の時も試験があるの。もしその試験に通らなかったら次に試験できるのは半年後になるんだよ!そしたら、半年も屋敷の中から出られなくなっちゃうんだよ」

それは困る。仕方ない我慢してみるか……。


はい…。3日も持ちませんでした。結局屋敷を走り回ってまたイリスに怒られました。今回は何も壊してないんだけどな……。

ちなみにイリスの母親であるマリーさんはイリスのサポートといった感じであまり俺にはものを言ってきていない。

俺の母親のレイはたまに俺を叱る程度である。

そんな感じで俺が産まれて約1か月後イリスの10歳の誕生日の日がやって来た。

この世界の10歳の誕生日というのは特別らしく、その日のだいたい前後くらいに突然スキルというもの発現するらしい。

発現した時は熱が出た時みたいに体温が高くなるらしいのだが、それはすぐにおさまるみたいなので問題ないらしい。

そして、イリスのそれは昼が少し過ぎた頃くらいに突然やって来た。

俺の横で本を読んでいたイリスが突然胸を押さえうずくまってしまう。

俺は前もって聞いていたのですぐにマリーさんを呼んでくる。

それから、マリーさんと共にそばについて熱がおさまるを待つのだが、聞いていた時間よりだいぶ長い。

マリーさんも少し焦ってきている。

イリスは今ベッドで寝かせているがかなり苦しそうだ。

マリーさんは医者を呼ぶが、医者の方もスキルが発現する際の熱でいつかはおさまるだろうという曖昧なことしか調べてくれなかった。

俺は、心配になって夜通しでそばについていた。


_________________________________________

誰かが俺を撫でていた。

いつの間にか寝ていてしまったようだ。

俺は、目を開けて見るとそこには熱がひいたが少しけだるそうな顔をしたイリスがいた。

「ごめんね、心配かけちゃったね」

ほんとにそうだ。あのまま熱がひかなければどうなっていたか分からないくらい苦しそうだったのだから。

「(無事で何よりだ)」

俺はそう答える。

すると、イリスはびっくりした顔になり、周りをきょろきょろしてから俺に目を戻し、こんなことを言ってくる。

「……ハヤテ?……今なんて言ったの?」

何を言っているのか分からないが、さっき言ったことをもう一度言ってみる。

「(無事で何よりだ)」

すると、イリスが、

「ごめん、ハヤテ。おかしなこと聞くけど今『無事で何よりだ』って言った?いや、ちょっと待って。えっ?どういうこと?」

「(俺の言葉がわかるのか?)」

そう聞くと、

「わかる!えっなんで?」

「(それがイリスのスキルなんじゃないのか?ほら、魔物と会話できるようになる的な)」

「でもそんなスキル今までに聞いたこともないよ」

そんな事言われても俺にわかるわけがない。

この世界では、スキルが発現したらモンスター協会でどんなスキルなのか調べる道具があるようで、これまでイリスのように魔物と会話できるようになるスキルはまだ聞いたことがないらしい。

余談なのだが、スキルというのは人によって同じスキルを持つことも珍しくもなく、そして、人によっては2つ以上スキルを発現する場合もあるらしい。

それは、かなりまれらしいのだが…。

そして、いくつか種類があって、『攻撃系』、『防御系』、『支援系』、そして『特殊系』と4つに分類されて、イリスの母親であるマリーさんは『防御系』と『支援系』の2種類を持っているらしい。

「たぶん、明日…ううんちょっとまだ本調子じゃないから明後日かな?その時に協会に行って調べてもらうけど、魔物としゃべれるスキルか~。

でもこうしてハヤテと話してみて思ったんだけどハヤテってまだ生まれて間もないのにかなり大人っぽいしゃべり方なんだね」

そんな事をイリスは言うが、何しろ転生前の俺は18歳の高校生。現在10歳のイリスよりも大人っぽく感じられるのは当たり前だろう。

「(そうか?俺は最初からこんなんだけど)」

転生したとか言って気持ち悪がられるか心配だったので無難に答えてみる。

「そうなの?魔物ってみんなそうなのかな?」

「(どうだろ?俺が特別なのかもしれないし、そうじゃないかもしれない)」

「何それ。まぁいいや。あらためてよろしくね、ハヤテ!」

「(おう、よろしく!)」

その後も、イリスと話をしたり、一緒に勉強したりと前より一緒にいる時間が長くなるのだった。

今では、母親のレイとしか会話できなかったが、新たに話し相手が増えるというのは嬉しい。

そんなこんなでイリスの誕生日から3日目の日、俺はイリスとマリーさん、レイと共にモンスター協会へと行くのであった。

ちなみにイリスはスキルの事はまだ誰にも言って無いようで、レイとも話していないようだった。

ちゃんと、俺とレイの会話も聞き取れるようで俺だけと話せるわけじゃないのはわかっている。

イリスは、マリーさんをビックリさせるんだってイリスは言っていた。


私の別作品「異世界に召喚された俺は眷属達と共に楽しく過ごしたい(仮)」の方も本日同じ時間に次話投稿していますので、そちらの方もよろしくお願いします。

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