特注重機
ロードホイールダンプが後退で退場し、私達も続いて少し歩くと、照明のある少し広いスペースに着く。
ここで、実際に鉱山で採掘に、そしてスーパーカミオカンデなどを作るのに使われた重機の解説を聞き、見学をする。
派手な演出をしていたロードホールダンプは、タイヤの高さだけでも、大人の身長くらいはある。
実は、車高自体も同じくらいだ。狭い坑内で動けるように、高さが抑えられているのだ。だから運転席すら車の上にはなく、前後の車輪の間にある。観光バスだと、乗客の荷物を入れる所に運転席があり、運転手は、横を向いて運転、操作をする。
ショベルカーのバケットにの部分には、12トン以上の砕石を入れて運べる。街を走る大型ダンプカーの1~2台分を一度に運べるということになる。
勿論特注で、国内重機メーカーと共同で開発したらしい。廃鉱になっても、こういう重機が現役で活躍出来る場所だから、新しい研究施設が次々と作れるということだろう。
ほかにも、固い岩盤に数センチの穴を開ける専用作業車の実演もある。その穴にダイナマイトを詰め、爆発させて砕石をする。タングステン合金の先端部分を含め、外国製だという。今日はダイナマイトの爆発は、残念ながら無しだ。
「はたらくクルマ」が大好きな男の子には、垂涎の的だろう。こんな大きな重機をまじかで見て、触れる機会はあまりない。
うちの理科女子の娘は、早々に重機には飽きて、壁面にキラキラ光る鉱石らしきものを見つけて喜んでいた。採れないのが残念らしい。
良く見ると、確かに天井にや壁面には穴を開けた跡がそのまま残り、なんとも趣がある。ディズニーシーの火山の中のトンネルみたいだ。いや、あっちの方は作り物だった。
こちらは、本物だ。
次は、このツアーのメインイベントとも言える、スーパーカミオカンデの見学に向かう。