揺れて、燃えて、消えゆく想い。
この作品は、自分の作品である「詩集 “出逢い”と“別れ”の中で」の第4話「“出逢い”と“別れ”は命を燃やす炎のようで。」を書いている時に、思い浮かんだものであり、パッと見の作品の内容としては似ていると思います。
ですが、向こうの蝋燭は「太陽のような希望」を表し、こちらの蝋燭は「命そのもの」を表しています。
ですので、内容が違います。 ちなみに、想いはこっちの作品の方が重いかと。
では、そんな補足はこのくらいにしておいて、作品を宜しくお願いいたします。
揺れる 揺れる、小さな炎。 消える 消えゆく、微かな面影。
辛さを知った私は、貴方という存在を必死に消そうとする。
でも消えない。 少しだけれど、記憶の片隅に残ってしまう。
人為的に消すことは不可能。 どんなに頑張っても無理なんだ。
また、新たな恋でもしない限り、想いのRESETは不可能なんだ。
気付く 気付く、大切さ。 無理だ 無理だ、と言い聞かす。
貴方を知った私は、貴方という存在を忘れられなくなってしまって。
ずっと隣にいた。 その感覚が何をしても甦る。 決して消える事はない。
燃える 燃える、ロウソクの炎。 上がる 上がる、ロウソクの煙。
恋をするたび命は短くなっていく。 恋をするたび経験値は上がっていく。
ずっとわかっていた。 貴方じゃなきゃ駄目だって事は。 でも、もう叶う事はない。
消えた 消えた、貴方の命。 生きる 生きる、私の心。
苦労をするたび私の記憶は深く刻まれ、喜びを感じるほど思い出はさらに濃くなっていく。
強くなんてなりたくない。 弱いままでもいい。 だから、貴方に護って欲しいと思う。
そんな私はワガママかな? 別れても貴方を追う私は未練深いかな?
でも、好きなんだ。 でも、好きだから止められないんだ、この気持ちを。
貴方に触れていたい。 貴方を感じていたい。 そう願う私の毎日、永遠に。
――貴方を追って、私は死んだ。 永遠の時を共に過ごそう。
「好きな人と一緒にいたい。」
誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
ですが、その想いが強過ぎでも、相手にとっては迷惑かもしれません。
相手にとっては重荷かもしれません。 そんな話です。。。