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some friend
友人と部活に行った。
高校のではない。
中学校の部活である卓球部にOBとして参加した。
というか部活はここか野球部くらいしかない。
それが過疎という残酷な現実でもある。
私を誘ったその友人は私を見るなり名前を呼んで駆け寄ってきた。
寮から帰省して彼と会うのはこれが初めてだからだ。
夏祭りには用事でもあったのだろう。
もう一人の友人も少しあとからやってきた。
彼は中卒の道を選んだが、確実に稼いでいる。
彼なりに、彼の夢を叶えて。
部活の内容はさして変わらなかった。
フォアやバックの打ち合い、スマッシュや回転の練習。
見慣れたものだ。
しかし、変わったところもある。
昨年までいた後輩たちがほとんど部活を辞めていたところだ。
なぜかは知らない。
部活の引退の時期もまだだというのに。
最初は気になったが、殊更深堀りしようとは思わない。
帰るころには忘れていたから。
所詮その程度だ。
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