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brook
実家の目の前には小さい川が流れている。
ここでも幼い頃よく遊んだ。
父がよく釣りをしていた。
とはいっても、毎回同じフグしか釣れない。
そいつに噛まれたこともあったっけ。
あるときはなんだかよくわからない小さい魚を虫取り網で大量に捕まえたり、あるときは岩場にたまっていたエビやカニをつかまえたり。
またあるときは泥遊びもした。
だが、ときおりその川にはそこらの工場排水のような油性の煌めくものが流れる。
田舎である上、目立った健康被害もなく、生活排水の浄水設備すらも不十分だ。
当然のことといえよう。
きっと、汚染されているだろう。
そう思いながら、私は岩場を水に落ちないように駆ける。
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