第十九羽
第十九羽
『@Jackdaw_hamlet 逃げるな。貴様に殺されたものたちは逃げられなかったのだぞ』
一方、暗黒騎士ダーク・フレイヤは退行した若堂に呼びかけを続けていた。
自らの足跡をなぞる様なツミートの合間に、毒を撒き散らすかのごとく黒い靄を発しているのか、時々影を見ただの耳鳴りがするだのツミートがフォロワーたちから挙がる。
彼らのツミートは、本当半分、思い込み半分だろう。
周囲に影響を受けやすい人間は一定数いるのだ。
ネット上なら、更にその比率は上がる。
目の前で、スカイプ会議の音声だけを聞いている朋友キューちゃんをちらりと見る。
すると、彼は手元のナプキンに何事かを書き付けて騎士に見せた。
『若堂が何故このタイミングで殺し始めたのか話し合ってる』
それは、ダーク・フレイヤ自身も気に掛かっていた。
何故今だったのか。
若堂の真意は未だ読めない。
『@Jackdaw_hamlet 貴様は、どうして殺す』
『@Jackdaw_hamlet 取り巻きを殺せばまた一人だ』
『@Jackdaw_hamlet 一人になりたくなくて、ここに来たんじゃないのか』
若堂のツミートが止まる。
そして、ダーク・フレイヤのリプライ欄が更新された。
『@3lazydog 独りなんかじゃないよ』
『@3lazydog もっともっと増えるよ』
『@3lazydog 僕の仲間にしてあげてるんだ』
『@3lazydog ここは寒くて寂しいけれど』
『@3lazydog 繋がると温かいんだよ』
人格を取り戻し、整合性の取れた返答。
しかし意味の分からないところもある。
繋がると温かい、とはネットのことだろうか。
『@Jackdaw_hamlet ようやく戻ってきたな』
『@Jackdaw_hamlet 貴様はただの寂しがりやか』
『@Jackdaw_hamlet 死んだ人間はお前の仲間になんかならない』
キン、と一際高い音が響いた。あまりの音にファミリーレストランの客が、驚き周りを見回したくらいだ。
『@3lazydog みんなここにいるよ』
『@3lazydog 本物になってここにいるよ』
そして、画像添付されたツミートが若堂自身のアカウントから上がった。
しかし、その画像は真っ黒で何も写っているようには見えなかった。
『@3lazydog ほらここにいるでしょう?』
『@3lazydog ほらここにいる』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
『@3lazydog ここに』
ツミート全てに添付された画像は、残らず真っ暗闇の写真だった。
何か写っているかも、と解像度を変えたり色々チャレンジをしてみる者もいたようだが、結局は何も写っていない、と判断された。
狂ったように、真っ黒い画像をアップロードする若堂にじれて、騎士は『何も写ってなどいない』と送る。
すると。
『@3lazydog 君が写っているよ』
とリプライが送られてきた。真っ黒い画像付だ。
タブレットは保護シートが貼られておらず、確かにぼんやりと青年の顔が映りこんでいた。
馬鹿らしい。
こんなの、グレアタイプの液晶を使っているなら誰だってそうだろう。
そう考えて、ぞっとした。
もしかして、いずれはネットユーザーの全てを「そちら側」に引き込もうとしているのではないか。
そんなことは許されない。騎士として。いや、ネットを使うものとして。
本来持つ必要のない使命感に追われて、騎士は焦燥する。
若堂は、自分の寂しさを解消するために人を殺し続けている。
ただ、それは穴の開いたバケツに水を入れ続けるようなもので満足することはけして無いだろう。
『@Jackdaw_hamlet 嘘吐きを殺しつくした後は、他の人間も殺す気か?』
『@3lazydog 僕の仲間にするよ』
『@Jackdaw_hamlet 答えよ。嘘吐きのお前が何故嘘吐きを殺す?』
『@3lazydog 仲間だからだよ』
『@3lazydog 寂しいなら僕と一緒にいればいい』
『@3lazydog 僕とおなじになれば寂しくないよ』
『@3lazydog そうすれば』
『@3lazydog 幸せになれる』
背筋に、冷や水を浴びせかけられたような感覚を覚える。
あの黒い靄が、体中を撫で回したような気がしてその感触に震えた。
「朋友よ」
騎士は呼びかける。
「嘘吐きとは寂しいものなのか。嘘を吐く事は孤独になるのか」
キューちゃんは首を傾げて、
「人によるんじゃないかな」
と答えた。
「嘘吐きだろうが、幸せな人はいるし正直で馬鹿を見る人も居るし」
そしてちょっと考える仕草をして、
「でも嘘を吐いていないと、自分が保てない人は不幸なんじゃないかな」
と言った。
「そうか。感謝する」
騎士の言動には慣れたのか、いーえーお構いなくー、とキューちゃんは明るい。
それを見て、騎士は指をタブレットに滑らせる。
『@Jackdaw_hamlet いいや、誰も貴様の仲間ではないし』
『@Jackdaw_hamlet 誰もお前によって幸せにはなれない』
『@3lazydog どうしてそう思うの』
『@Jackdaw_hamlet 貴様は今、幸せなのか?』
『@3lazydog 幸せだよ』
『@Jackdaw_hamlet 嘘吐き』
『@3lazydog 僕は嘘吐きじゃない』
『@Jackdaw_hamlet いいや嘘吐きだ』
『@Jackdaw_hamlet しかも面倒くさいタイプの嘘吐きだ』
『@Jackdaw_hamlet 嘘吐きのくせに嘘吐きが嫌いで』
『@Jackdaw_hamlet 人の言葉が信じられないのに嘘吐きしか周囲に置けなくて』
『@Jackdaw_hamlet 貴様は、賞賛や愛情に飢えているだけの大嘘吐きだ!』
叩き付ける様な騎士の言葉に、若堂のツミートが止まる。
そして、凄まじい耳鳴りがモニター前の人々を襲った。
ファミリーレストランの客にも影響があったらしく、若い女性客や男性客が「耳が痛い」「何この音」と騒いでいる。
中高年の客には、何もないらしく、若者たちの様子を訝しげに見ている。
しかし店の照明や窓ガラスが細かく震えているのを見て、ただ事ではないと思ったのか、俄かに慌てだした。
「いたたたた・・・・・・やばいよこれ!」
キューちゃんが両耳を押さえて、悲鳴を上げる。
イヤフォンを挿して、音楽で防御する騎士にしても耳鳴りが襲った。
舌打ちをして、音量を上げる。
「ワンパターンな攻撃、しやがって」
騎士としての口調を忘れたような、口ぶり。
耳鳴りが頭に響く。耳を突き破りそうなそれが、脳内にまで侵入してきそうだ。
周囲の客の悲鳴や、食器をぶちまけた音が遠くに聞こえる。
キューちゃんは、目の前でテーブルに突っ伏している。
スマートフォンがメールの着信を告げた。
『レイちゃん大丈夫?!』
蚊食鳥だ。
耳の痛みをこらえて、返信した。
『周囲の客にまで影響が出ている。お前は?』
『あたしたちも耳鳴り凄いけど、一応大丈夫』
『仮定だが、ハンドレットさんは平気だったりするか?』
『あ、そうみたい。何で?』
『どうやら、耳鳴りをきつく感じるのは若い奴だけみたいだな』
『もしかして、蚊とかヤンキー避けに使われたあの音?』
『それに近いものも出せるのかもしれない』
全く、面倒な奴だ。
この痛くて気を失いそうなほどの耳鳴りは、若堂の悲鳴に聞こえた。
僕を愛して。僕を褒めて。僕を賞賛して。僕のそばにいて。
痛い。痛くてたまらない。
自分を偽って、それで人が集まって。
愛されたとしても信じられるわけが無いだろう。
自分自身が真実を知っているんだから。
「嘘吐き、め」
タブレットに指を叩きつけるように滑らせて、若堂にリプライを送る。
『@Jackdaw_hamlet あなたは凄い』
『@Jackdaw_hamlet あなたは素晴らしい』
『@Jackdaw_hamlet あなたを愛している』
『@Jackdaw_hamlet あなたといると明るい気持ちになれる』
『@Jackdaw_hamlet あなたは私の太陽だ』
『@Jackdaw_hamlet どうだ、満足か?』
『@Jackdaw_hamlet 俺はこんなこと言われても全く嬉しく無いがな』
『@Jackdaw_hamlet あんたはこれが欲しかったんだろ?』
暗黒騎士はただの大学生に戻っていた。
もう、騎士は要らなかった。
消えてしまった訳ではない。だが騎士になる必要は無くなったのだ。
耳鳴りは止まらない。しかし、レイジはここで足を止めることは出来なかった。
若堂に詰め寄って、徐々に距離を詰めて、本質に近づいてやる。
『@Jackdaw_hamlet 俺も同じだったよ』
『@Jackdaw_hamlet 中学の時だったけどな』
『@Jackdaw_hamlet 凄いと思われたくて皆からの賞賛が欲しくて』
『@Jackdaw_hamlet でも高校行って気付いたんだよ』
『@Jackdaw_hamlet 自分は特別じゃない、と言うことをさ』
『@Jackdaw_hamlet 自分は特別だと思い込んで、周りの人間は劣っていると思っていた』
『@Jackdaw_hamlet 特別だから褒められるべき、ちやほやされるべき、一目置かれるべき』
『@Jackdaw_hamlet 若堂、叫ぶのやめろ。人の話を聞けよ』
『@Jackdaw_hamlet 結局人を見下してる奴は愛されない』
『@Jackdaw_hamlet 自分が優れていると周りにアピールしないと生きられない奴は』
『@Jackdaw_hamlet 永遠に幸せになんかなれないよ』
耳鳴りが、止んだ。
その代わり、唸り声のような音がそこここに満ちる。
ファミリーレストランは、人死にや怪現象の連続にパニックに陥っていた。
テーブルから顔を上げてキューちゃんは、猛スピードでメールを打っている。
恐らく蚊食鳥にだろう。
リプライやRTが様々な人たちから送られてくる。
しかしリストに入れた若堂のアカウントはピクリとも動かなかった。
唸り声は高くなり、低くなりし、若堂の行動を見守っているネットユーザーたちを取り巻く様に鳴り続ける。
そして若堂のツミートが更新された。
真っ黒な画像が添付された、何も文字のない呟きが次々と上げられタイムラインに満ちた。
『@Jackdaw_hamlet 誰もいない』
『@Jackdaw_hamlet 誰も居ないんだよ』
レイジの呼びかけに、反応は無い。
しかし、新しく更新されたツミートは、違った。
『僕の事なんか何も知らないくせに』
誰にも向けられていない呟き。
しかし激しい憎悪と怨嗟に満ちた短い言葉。
一際高い耳鳴りが一瞬したかと思うと、物凄い速さで沢山のツミートをRTし始めた。
画像添付のツミートは、真っ黒ではなく赤かった。
あまりにも赤いので、サムネイル表示では何だかよく分からないほどだった。
ネットユーザーたちは、その画像を拡大表示して後悔した。
一枚目は、鼻から目から口から耳から、穴と言う穴から血液を垂れ流した仰向けの少女の顔のアップだった。
二枚目も同じように血塗れの少年。
三枚目も。四枚目も。五枚目も。
タイムラインが真っ赤に見えるほど、血に塗れた様々な死体の展示会だった。
不意にRTが止まる。
唸り声は低く響いている。
『鍵を外せ』
『鍵を外せ』
『鍵を外せ』
『鍵を外せ』
『鍵を外せ』
『鍵を外せ』
@はつけられていないが、レイジに向けられていると言うことは分かる。
拘りを感じるほどの殺し方をしていた若堂が、暴力的な力を見せ付けるように虐殺してきた。
『@Jackdaw_hamlet 本当のことを言われるのが怖いの?』
『@Jackdaw_hamlet 俺は、あんたを賞賛しない』
『@Jackdaw_hamlet だから殺したいんだろう』
『@Jackdaw_hamlet 殺されてたまるか』
レイジのツミートが上がって、少し後。
若堂宛に怒涛の勢いでリプライが送られていることにレイジたちが気付いたのは、しばらく後だった。
若堂と相互フォローの者。禁断の壷経由で若堂を知った者。
そういったネットユーザーたちが、こぞって若堂にリプライを送っていた。
レイジと相互フォローしている者たちもリプライを送っていることで気付けたのだった。
内容は、今までの若堂を誉めそやし讃えるようなものではない。
むしろ、真反対であった。
『そうだ殺されてたまるか』『黙って死ぬもんか』『嘘吐きのくせに』『騙されてた』『化け物め』
唸り声が、うおううおうと渦巻き耳を穿つ。
ピキピキと様々な物が周囲で震えて音を立てる。
うおっ、とキューちゃんが叫ぶ。見れば、ドリンクバーで取ってきたアイスティーのグラスにヒビが入り、上半分が砕けていた。テーブルの上には、わずかに残っていた液体が零れた。
あー、あー、とキューちゃんがおしぼりで拭くのを横目に、レイジは周囲を見回した。
ガラスがビリビリと震えて、何かのタイミングでヒビが入りそうだ。目の前の割れたグラスのように。
グロッキーになった若いウェイトレスがヨロヨロと現れると、割れたグラスを片付けて行った。
ウェイトレスだけではない。比較的若い男女が、影響を受けているらしく客の中にはぐったりとソファにもたれているものもいる。帰りたくても帰れないようだ。
中年以上は異変は感じても、体に影響は少ないようだった。
赤い画像添付ツミートのRTが、じわじわと再開する。
レイジは再度、PCに繋がっていない音楽機器で必ずイヤフォンかヘッドフォンで音楽を聴いて防御しろ、とツミートする。
それは瞬く間にRTされ拡がった。
レイジ自身も、疲労と度重なる耳鳴りで限界が近い。
今にも、テーブルに突っ伏して意識を手放したくなる。
それでも少なくともレイジは倒れる気が無かった。
他のネットユーザーよりは若堂の核心に近づいている、はずだ。
レイジと蚊食鳥が倒れたなら、恐らく打つ手は無い、と思う。
使命感なんていう高尚なものでは無いが、やらねばならない。
「いっそのこと、スパムで通報、してやりたいぜ」
そんなことは出来ないと分かっている。やろうとしたものは死んでいる。
『@Jackdaw_hamlet 若堂、あんたそのままじゃ駄目だったのか』
『@Jackdaw_hamlet 自尊心が強くて寂しがり屋のヤク中じゃ駄目だったのか』
『@Jackdaw_hamlet いやヤク中は駄目か』
反応はなく、唸り声が強くなる。その時、リプライ欄が動いた。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 無駄だよレイちゃん。こいつ殻に閉じこもってる』
蚊食鳥からのリプライだった。しかも、若堂への@もつけて。
これは何かを狙っているな、とレイジは勘付いた。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet そうそう、ジャックは獄中死してたそうだよ』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 知ってたのかな』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 知ってたよね』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 若堂が死んだ後の出来事だから見逃してたよ』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet ちっちゃくイギリスのニュースにもなってた』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 何でわざわざ、ヤク中で売人のおっさんがニュースになったんだと思う?』
そうして、蚊食鳥はある新聞のアーカイブ画像を添付してツミートした。
もちろん英語で書いてあるため、パッと見では何と書いてあるのかは理解できない。
蚊食鳥の解説が入る。当然、若堂への@はつけたままだ。
『このおっさん、ただのヤクの売人じゃなかった』
『カルト宗教に深く関ってた』
『教祖じゃないけど、幹部だったようだよ』
『いけないおくすりは資金集めのためだったらしい』
『最初に逮捕されてから、何度も逮捕されてる』
『ベースはカトリックだけど、かなり偏った教義なんだって』
『興味ないけど』
『若者中心にいけないおくすりを使ってあれやこれや』
『きゃーいかがわしー!』
『若堂はかなり影響受けてるよね、このおっさんに』
『でもカルト自体はよく理解してなかったのね』
『日本じゃあまり知られてないし日本人には合わないんじゃないかな』
『まあイギリスではテロ組織として見做されて警戒されてるとか』
『シンパを定期的に粛清するそうだよ、名目は救済らしいけど』
『カルトの名前はThe Noble Crow』
唸り声が更に強くなった。同時に耳鳴りを催す高い音が爆発するように頭に響く。
キューちゃんなどはイヤフォンをした耳の上から両手で押さえて、耐えている。
気高いカラス。
直訳すれば。なんというくだらない結果だ。
哲学的な意味があるわけでもなく。また信念でもなく。
カルト宗教の名前だとは。
『@badbatbitbat @Jackdaw_hamlet くっだらねえ』
レイジの本心だった。
彼本人としては、もっと説明しにくい、もっと曖昧で高尚なものを期待していたのだ。
それが何だ。カルトの名前とは!
がっかりだ。
彼の思っていることは、他のユーザーたちにも伝播したらしく、噂話をするように囁かれた。
意味のない、落胆。共有された落胆は、じわじわと理不尽な怒りに替わった。
自分たちが「倒さねばいけないもの」は巨悪で在るべきだった。歪んだ敵の図像は大きく見えていただけに過ぎず、実際より矮小化されたイメージは、失望感を全体に蔓延させた。
つまりは、若堂と言うキャラクターが、現実世界に堕ちてしまったことへの。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet くっだらないよねえ』
蚊食鳥が追い討ちをかける。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 後ね、重要なことがあるのよ。新聞の日付見て』
新聞の日付は昨日のものだった。
蚊食鳥は続ける。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet それ、イギリスの朝刊なのよ』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet ネットにアーカイブされたのは現地時間12時頃かな、昼の』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet イギリスとの時差は8時間、サマータイムなう』
イギリスより日本の方が、時間は進んでいる。
ということは、若堂が事を起こした時間と合致する。
もしかして。いや、多分そうだ。
『@badbatbitbat @Jackdaw_hamlet ジャックが死んだから、自分がジャックになろうとした……?』
同一視してしまうくらい、精神的に依存していたジャックが死んだことによって「本物」になろうとしたのか。
そしてシンパの粛清が始まった。
同じになる。同化する。救済する。
耳鳴りが、頭をぐらぐらさせる。
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet つまりは若堂がジャックになった日が昨日なんだよ』
『@3lazydog @Jackdaw_hamlet 誕生日おめでとう!』
蚊食鳥のおふざけが、宙に浮いた。




