初日-1
最初に書いておきます。
これは小説ではなくエッセイ、しかも普段文章なんてロクに書きやしない人間が骨髄バンクからの連絡を受けたからなんとなく雑感を記録に残すというそれだけのお話です。たぶん連ツイを読む感覚に近い?Twitterくらいでしか文章吐き出さないので散文的かと思います。
年末年始をもうすぐ迎える頃、それはスマホに一通のメッセージが届いたことから始まった。
【日本骨髄バンクからのお知らせ】
あなたと患者のHLA型が一致し、ドナー候補者に選ばれました。書類を郵送したから返送してください。お問い合わせはフリーダイヤル0120-〇〇〇-〇〇〇まで。詳細はURLをご覧ください。心当たりの無い方はお手数ですが上記番号までご連絡ください。
(原文メッセージは残ってるけど適当に改変)
なんだこれクオリティの高いスパムだな…。
こんなに電話させようとしてくることある?
実在の公的機関を騙るとかたち悪いスパムだなおい。
すごくそれっぽいURLだけどもまずは番号をググって…
本物だった。
日本骨髄バンクからの正式なお知らせだった。
ついつい赤の他人とのHLA一致確率を調べてみると数百分~数万分の一とのこと。
日本人に多い型なら確率高い、なるほど…?
仕事中だし後で電話するか…?書類待つか。
まずはウチの休暇制度調べなきゃ(真顔)
まったくもう、なんでこんな日に限って忙しいんだよ。帰宅したらオレンジ色の大きな封筒が届いている。
【速達】【重要】【親展】『大切なお知らせです。至急開封してください。』(公財)日本骨髄バンク
ふむふむ…
コーディネートのお知らせ(適合通知)
はじめにお読みください
新型コロナ云々
ドナーのためのハンドブック
返信用の問診票っぽいやつ(詳細覚えてない、返送して手元に無いし…)
いやーこれは本物ですわ。誰だよ疑ったやつ。
メールやメッセージは疑えって職場の情報セキュリティ研修で習ったから俺は悪くない。
とりあえず手術受けてもいいよって問診票書いて返送することにしました。
困ったときはお互い様、助け合いの精神って大事だよね!