死にたくないよ…
普通の高校生活、いや、普通の人間とした生活がしたかった。
人を殺し続けて5年間「仕事」として、大富豪や資産家、大統領だって依頼がきたから殺した。
今までで何人の命をこの手で奪ってきたのかもう、わからなくなってしまった。
ちょうど五年だよ、
あの日から、ちょうど、、、
だからなのかな?私が今、武装した警官に囲まれてその輪の中心で両手を上げ降伏のポーズをとっているのは命の神様が私の命を取りに来たってことなのかな。私が沢山の命を取っちゃったから。
少し前まで自分は死んでもくいなんか残らないだろうなって思ってたのに、今じゃあ
「私まだ、死にたくないよ。普通の人を殺したりなんかしない友達と遊んだり喧嘩したりしたかったな」
ガシャン、ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ、、、
銃がどの方向からの聞こえ、さっきの言葉(願い)はかき消された。
もうじき自分は射殺される、この自分命と罪と共に消えていく。
烏が鳴き、空はオレンジ色に染まり木々を揺らし私たちの間を吹き抜けていくどこか遠く広い世界へと。
あの日、私は○○ちゃんを殺した。
名前も顔も思い出せなくなってしまった、けどその子を殺した人人を殺した時の興奮は今でも何回でも何千回でも思い出せる。
○○ちゃんとお話をしてて、○○ちゃん私の嫌いなお母さんの話をしてくるからやめてって言って○○ちゃんのほっぺをたたいたんだっけ。それで、そこで喧嘩になって○○ちゃん学校の窓から落ちて真っ赤な血を流してたんだったよね。
人が、人間が友達が、○○ちゃんがあんな簡単に真っ赤な血を流して死んでるとこを見た時怒りより、後悔より、わくわく興奮の方がかっちゃって、一時間もずっと赤黒くなった血を見ていた。
その時の○○ちゃんは生まれて最後の友達で生まれて最初で最後の喧嘩だったんだ。
その後、家に帰ってお母さんに「〇〇ちゃんが死んだのはお前のせいだ」って首を包丁で切ったの。
でも、ほんとはただ人間の血をみたかったってだけなんだけ。