00-01 巨大宇宙船ピンチ
地球で言う西暦3000年
科学は進歩し、宇宙に出るのが当たり前の世界...
様々な星を発見し、多種多様な生命体と遭遇...
それでも宇宙は広く、まだ見ぬ世界が無数に存在していた...
このお話は西暦2000年代に生きた掃除夫の男が西暦3000年に目覚め巨大宇宙発掘船の艦長となり、宇宙を旅する物語...(ギャグコメディ)...大義名分も正解も不正解もありません。ただ宇宙の出来事を語る物語です
[ビービーと聞こえてくる警報音
艦内は赤色パトライトが至る所で回っており危険を示唆している
宇宙船AI「船内完全崩壊まであと70時間。至急離艦してください。」
[慌ただしく動く艦内の人々
新型汎用アンドロイド「艦長まもなく乗員及び有意思生命体の99%の避難PODの乗船が完了します。あとはあなただけです」
艦長「俺はここに残る。どのみち寿命だ。艦長として最後までこの船と共に...避難民と今後の事は副艦長に任せる...この事は黙っておけ...お前も行け...(敬礼)」
新型凡用アンドロイド「...(敬礼)」
一方 避難PODでは...
副艦長「艦長はまだか?急いで離艦してワープしないと崩壊に巻き込まれるぞ!」
幹部乗組員「副艦長!99%の避難完了!あとは艦長が乗船で100%かと!」
艦長と最後の言葉を交わした新型凡用アンドロイド「避難完了100%、離艦開始」
副艦長「離艦開始!」
母船から次々と離れていく小型船群...
母船に残った艦長「副艦長に指揮命令権限を全て許可...AIよ...アラートoff!外を見せてくれ...」
権限移行で事態に気付いた副艦長が泣きながら小型船の窓を叩いている...
眩い光とともにワープしていく小型船群...
やがて宇宙は静寂と真っ暗闇を取り戻す
AI「崩壊まで残り63時間」
艦長「もういい...(艦長の帽子を外し、ウィスキーを呑む艦長)」
艦長服を雑に脱ぎ捨ててゆっくりと目を閉じ1粒の涙を流し うたた寝し始める船長
[ポーン 西暦3000年4月2日になりました「スーパーエイプリルフール」終了です
アナウンスと共に船内の証明及びパトライトが全て正常に戻る
数時間後明るい艦内に艦長が目覚める
艦長「なんだこれは...どうした?...」
艦内をほぼ裸で走り回っていく艦長
艦長「おい!AI!どうなってる!?」
AI「スーパーエイプリルフールが終了致しました」
艦長「はぁぁぁああああ??????」
巨大宇宙船は船内に艦長1人を残し今日も宇宙を漂う
story00-01完