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第3話 日常③

まだまだ、異世界に行けていませんがもうしばらくお付き合いください。

「よし、ぼちぼち練習も始めておこうか。」


「くっ。いいわよ。いいわよ。いつか絶対心の底から感謝させてやるんだから…」


「何か言った?」


「なんでもない。」



小声で言ったため最後は聞こえなかったみたいだが、愛梨の頭の中では真からどうすれば感謝されるのかを必死に考えていた。



「よろしくお願いします。あ~!2人ともお疲れさま~。」


「お~!これはこれは桜先生。今日もよろしくお願いします。」

「桜先輩よろしくお願いします。」


「真くん。先生は、やめてっていつも言ってるでしょ!同い年なんだから…」


「いえいえ。そうは言っても俺たちにマッサージの技術を上げてくれるために、教えてもらっているんだからこの練習会の間は先生ということで…。」


「はぁ~。(もう。いつもいつも人が嫌だって言ってるのに言い訳ばっかり上手いんだから…)」



真に先生呼ばわりされているのは、あん摩マッサージ指圧師になるために、今年国家試験を受ける3年生の猪飼(いかい) (さくら)身長158cmで、さらさらロングヘア―。実技などの時にはポニーテールにしている文科系女子。部活は、経穴(ツボ)研究会に所属している。



「先生、溜息なんてどうしたんですか?」


「それを真くんが言う?」


「幸せが逃げていっちゃいますよ。」


「幸せを逃がしている原因の人が何をおっしゃいます。」


「はて?」


「もういい!愛梨ちゃん練習しよっか。」


「は~い。桜先輩よろしくお願いします。」


「あれ?俺は?」


「知りません。」



桜との繋がりが出来たのは、真たちが練習会を開こうと先生に相談した時にマッサージの上手い生徒を紹介してやると言われ、桜を紹介してもらってから部活のない日には練習会に参加してもらい愛梨と真のマッサージ指導をしてくれている。



「そしたら、前回の復習も兼ねて私にマッサージしてみてください。」


「「は~い。」」


「真くんは、ダメです!」


「え~!俺にも教えてよ~。」


「真先輩…桜先輩を先生って呼ばなければ良いのに…」


「わかりました。桜先輩よろしくお願いします。」


「真くんの先輩ではありません。真面目にやらないなら帰ります。」


「すみません。真面目にやるんで、ご教授の程よろしくお願いします。桜。」


「(うっ!急な名前呼びは無理だよ~。)」



桜は、いつもふざけてはいるがやる時には真剣に取り組む真に好意を抱いているが、これからどうなるかは今後のお楽しみにということで…

(ってか青春してるな~。小説の中でも淡い恋心を抱いてそうな女の子とかマジ良いな~。男性的に片思い女子の時々見せる切ない表情とか…ごほごほ。話が脱線しましたので、今後も咳払いで話しを戻します。)



「じゃあ真くんも参加してもらって、いつも通りまず真くんが上半身、愛梨が下半身をマッサージしてから終わったら交代してね。」


「「りょうか~い。」」


ブー。ブー。



真と愛梨が桜にマッサージを始める頃、真の携帯に1通のメールが届く。

そろそろフラグが立ってきましたかね?

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