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第14話 冒険者との遭遇

前回短めだったので、今回は少し長めになっています。

自分達がまだ危険な森の中にいることを疲労や強い狼との戦闘で忘れているのか、複数の気配に囲まれていても気付く様子がない。



「いや~。疲れた。ホントなんだったんだよ…あの狼の強さ。」


「ホントだよね~。こんなに強い魔物が出るならエルフの人達も言っといてくれれば良いのに~。」


「それでも、なんとかみんなで協力して倒すことが出来て良かったです。」



不満をもらす真と愛梨だったが、桜はとりあえず魔物を倒せたことに安堵していた。会話に参加していない竜が、真剣な表情で画面を見つめていたので気になった真は竜に質問をした。



「さっきから、画面を見ながらブツブツ言ってるけどどうしたの?」


「いや…画面を確認して疑問に思わなかったか?」

「何が?」

「レベルが一気に上がっているだろ?」

「「「えっ!」」」



そう。この3人は、思考を停止していたので気付くのに時間がかかっていたが、(読者の方は気付いていましたよね。色々戦闘シーンや魔物の出現を書きたかったんですが、それは別の機会に閑話として一部紹介していこうとは思っています。もちろん本編をしっかりと更新していきながらにはなりますが…おらに応援という力を…ごほごほ)

レベルの上がり方が異常に高いのです。竜に指摘されてもう一度画面を確認することになった。



「本当だ~。レベルが21にもなってる~。」

「一気にこんなにレベルが上がっていいのかな?」

「ってことは、さっきの狼はそれほど強い魔物だったってことだよな。なんとか倒せて良かったよ…。」


「本当にね~。それは言えてる。自分たちの強さが画面を見てるだけじゃわからないからね~。」


「比較する対象が俺らだけっていうのも、この世界の常識がわからない要因の一つだね。」

「やばい!皆武器を持って警戒しろ!」



急に、竜が大きな声をだし警戒を促すもなんのことやらわからずにきょろきょろしてしまっている真と愛梨辛うじて武器?の木の棒を持って警戒した桜。それを見て2人もようやく木の棒を手に警戒を遅れはしたがし始めた。



「どうしたんだよ。兄貴。」

「囲まれている。」

「えっ!またあんな強い狼と戦わなくちゃいけないの?」


「すまない。警戒を怠ってしまっていた。」


「いや。それは、竜先輩だけの所為ではないので…」


「せみにう。せみにう。警戒んしそとすみっちらえだの」

「「「警戒?」」」



両手を上げながら茂みの中から顔を出して前にゆっくりと歩いてくる男がいた。腰には剣を刺していて防具も付けている。いかにも冒険者のようないでたちであった。しかし、他にも仲間がいるようだが出てこない。そしてなぜ囲まれているのかもわからなかったので、竜は冒険者風の男に声をかけた。



「そうだ3人とも警戒を続けてくれ。」


「にぞ、警戒ん続こしそれあぢ?か前ひ俺は言葉ぎをきっとうれ感ずぢぎ…」


「それは、そっくりそのまま返すよ。なんでかはわからないが、いまだ俺らの周りに配置している4人の気配に気づいてないとでも思っているのか?」


「い~たえうえさなき…たろひせみにきっち。余計ぬ警戒しそとすみっちらえぢの。」


「それに、もし狼のような魔物が近くにいないかと警戒をしているのであれば倒したから問題ない。」

「たえき…にりなるいおじ、むあに出とくとけろ!」



取り囲んでいた他の冒険者が警戒を続けながら死角から4人現れる。お互いに警戒をしているも冒険者風の男が他の仲間達に警戒を解くように話すと安堵した表情を浮かべながら男の元へ近づいていく。

真の近くを通った時に警戒を続けるも『何もしないよ。大丈夫』とばかりに手を横に振りながら歩いていく。真達3人は竜の発言は聞き取れるも、冒険者風の男が言っていることがわからず状況が飲み込めていないようだ。

(冒険者の言葉は暗号解読が好きな方用に、暗号文字である法則に従って文字を変えています。竜の発言からなんとなく理解して頂いてもいいですし、少し脱線はしてしまいますが謎解きを楽しんでいただいても嬉しいです。エルフ語が変換が難しかったので今回は簡単に…ごほごほ)



「木は棒すき持っとにうギクがうれきりしっくは魔物ぬ狙をろにうき心配すつゃっちぞ~」

「っとき、さは森ん木は棒で歩うとれっと頭大丈夫には?」

「俺ちつやロベレん上げと装備や整おとらえゆけさは森ぬ挑戦す始もちっとはぬ…驚くぢぞ」

「をっ!!」

「「「えっ!」」」

ボコッ



最後に効果音が何をしているのか…。次の話しで明らかにはなります。

異世界人の言葉も法則がわかると読めるようになりますよ。次の投稿でスキルは取得させます。

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