第9話 エルフと話しをするために
まだまだこれからですね。今回が短めの投稿だったので次回は少し早めに更新します。
竜が突然真たちには理解できない言葉で話し始めてしまった。エルフたちの様子を見ると会話が成立しているようであった。真たちは、どうして竜が急に会話ができるようになったのか、さらに何を話しているのかさっぱりであった。
「それで、お主はスキルを言語理解のスキルを取得したのじゃな?」
「はい。問診というスキルを取得した関係で、あなた方エルフ族の言葉がわかるようになりました。」
「…お主!どんなスキルを取得したのかわかるのか?」
「はい。自分の強さを数値化したものや取得しているスキルを見ることが可能です。」
「「「「お~!」」」」
エルフたちが驚くのも無理はない。真たちがやったステータスを確認する【画面】というスキルは現代のPCやTVなどのモニターなどの知識やVR技術などの情報を知っている人であれば正確にイメージが出来るだろうが、この異世界では魔法技術が発展していることにより必要のない電化製品類はほとんどないため、そういった発想が出来ないので画面スキルも取ろうと思っても取れるものではないのである。
「やはり、転生者さまでしたか。この森には特殊な結界がなされておるため、普通のものが入ると入口付近で迷ってしまい最終的には勝手に外に出てしまうようになっておるのじゃよ。さらに、この里のものと一緒でないと私たちの里には入れないのじゃ。だから、転生者でもないかぎりお主たちが居た場所まで入ってくることは不可能に近いのじゃよ。」
「そうであるならば、もう少し配慮をして頂けると助かったのですが…元々敵対する気はありませんが、縄で縛られたりと犯罪者にでもなったような気分でしたよ。」
「そうか…それはすまなかったな。ただ、お主たちはなぜ私たちの言葉がわからないのじゃ?」
「私以外は、スキルを取得するためのレベルや修練が足りないのです。しかも、今回の転生では異世界言語を理解するのに、それぞれの種族毎に5人以上との会話をしなければならないとなっているようなのです。なぜなのかは私にもわからないのですが…」
(ドキッ!いやいや…ね~。物語が始まってからリア充たちの仲良さげな感じに、書いていて嫉妬していたわけでもなければ、異世界と言えばチートって王道からもっと外れた作品があってもいいのでは?それに、本当はもっと苦労しているのではなかろうか…ってな感じの物語があってもいいのでは?なんと思っていませんよ…ごほごほ。咳が遅かったか?)
「他にも転生者が来ることはあったが、こんなにも苦労させられる転生者は珍しいのう~。」
「私もそう思います。今回は、急に異世界へ飛ばされたのにも関わらず恩恵がなかったですしね。」
「それは、大変じゃの~。」
「すみませんが、先ほども言ったように特に他の3人はレベルや手練があまりにも足りないので、このままではモンスターなどに殺されてしまう危険があります。レベル上げや修練にてスキル獲得などをしている間ここで生活させてくれませんか?」
「それはええんじゃが、生活するにしろ対価はどうするのじゃ?このエルフの里では、お金などは流通させておらんのじゃ。物々交換や何か特別な能力でそれぞれが仕事を行っておるのじゃよ。先ほどの話しではスキルにも恵まれなかったようだしの~。」
そこまで言うとエルフは、竜を試すような眼差しで竜の反応を探っていた。しかし、竜はこの言葉を待っていたかのように話し始めた。
竜がスキル取得やステータスの情報をなぜ知っているのかはもう少し先のお話しです。
ステータスについての文章を読んでいる方は、察しがついてますよね(笑)それでも、もうしばらくお待ちを…