第1章 24話 「誰も知らない物語」
その夜、長峰勇気は不思議な夢を見た
目を開けると洞窟の中だった
さびしい
……おかあさん?
おとうさん!!
さびしくてぼくはいっぱいないた
でもだれもこなかった
おなかがへった
こわいけどそとにでよう
そとにでるとさるがいっぱいいた
おなかがへったからさるをたべた
おなかいっぱいでぼくはねた
おおきなさるにいじめられた
かたほうのめがみえなくなった
からだもなんだかおもいみたい
ねちゃえばいい
ねちゃえば
だれかぼくをよんでいる
だれなの?ぼくはねてるのに
もうすぐかあさんやとおさんにあえたのに
ふしぎないきものだ
ぼくをみるとみんなにげるのに
このいきものはにげないみたい
このいきものはぼくにへんなものをのませた
まずいへんなもの
ぼくはおきたらげんきになった
たまにへんないきものがきた
ぼくはへんないきものとあそんだ
へんないきものとあそぶとたのしい
だけどさるがじゃまをした
さるはぼくがすきなものがきらいみたい
きっとおとうさんとおかあさんも
ぼくはへんないきものがすきだ
だけどすきなものはこわされちゃう
へんないきものがこわれたらぼくはかなしい
じゃあぼくがきらいになればいいんだ
ほくはきらいだよっていった
もうこないでっていった
なのにへんないきものはいつもきちゃう
さるはへんないきものをこわそうとする
だからぼくはいつもさるをころした
くるたびさるをころしてた
いつのまにかぼくはすごくおおきくなった
へんないきものとあそびたかったけど
ぼくがあそんだらさるにこわされちゃう
ぼくとあったらさるにこわされちゃう
ぼくはあそばないことにした
ぼくはあわないことにした
へんないきものはそれでもきた
ぼくはいつもかくれてさるをたおしてた
なんだかさいきんおなかがいたい
へんないきものとあそびたい
おおきなさるとあった
おおきなさるはへんないきものをひとっていってた
おおきなさるはきらいだ
おとうさんもおかあさんもひともこわす
おおきなさるをころした
でもおおきなさるはまだいる
なんだかさいきんすごくねむい
ひとがきた
ちいさなひととおおきなひとだ
おおきなひととあそびたい
でもぼくはさるをたべないと
すごくねむい
もうねちゃおう
さるがうるさいからおきちゃった
さるがたくさんいた
ひとをこわそうとしている
おおきなさるにかみついた
おおきなさるはにげちゃった
ひとがいる
でもぼくがあそびたいひとはいないみたい
つたえなきゃがんばってひとをまもったよ
つたえなきゃもうきちゃだめって
つたえなきゃもうねむいって
つたえなきゃ またあそびたいって
でもまだねむっちゃだめだ
おおきなさるをころさないと
はしれはしれ ねむるまえに
はしれはしれ こわされるまえに
おおきなさるをたおしたよ
おおきなさるはいなくなったよ
これでぼくねむっていいよね
おやすみなさい……




