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第1章 15話 「爆音と閃光の影響」

ー資料室ー



何だったんだ今のは?


資料室での座学に一週間が経ち

法術体系を学んでる最中の出来事だった


腰を抜かしそうな爆音が響いたかと思ったら

間を置かず

窓が眩しい程の光に包まれた


魔導長を見ると

ワナワナ震えながら窓を見て青い顔をしている


その後、魔導長は俺達に

「そなたらはここに居れ、良いな。」

とだけ言うと

何かブツブツ呟き姿を消してしまった



その日は結局

1時間経った後、リーゼさんが現れ

「申し訳ありませんが、不測の事態が起こりました

今日の訓練はここまでとさせて頂きます。

皆様は各自、部屋で待機しておいて下さい」

となった


待機という言葉が気になったが

特に何事も無く次の日を迎え

朝、柔らかい声で起こされた



寝ぼけた頭で

「……ん? 誰?

………早くない?

うーん、母さんまだ早いよ」

とか言った気がする、いやだ、恥ずかしい



「おきて下さい。」


片目を空けると

綺麗な女性の顔が目に入った


? ………誰だっけ


……えーっと



………リーゼさん?



俺は慌てて飛び起きた

「な、な、……えぇ!?」


「本日は、皆さんの訓練内容に大規模な変更があったため

早めに起こしに参りました。

準備が出来次第、会議場にお集まり下さい」


リーゼさんは俺に向かってそう言った


「は、はい……」


俺が首をブンブン縦に振って頷くと

ニコッと上品な笑顔を作り

扉に向かった


ただ扉を開けた時、少し止まり

こちらを振り向き


「もしかして、あなたが長峰君?」

と聞いてきた


黙って頷くと


「……なるほど カール先生から噂は聞いています

またゆっくりとお話を聞かせて下さいね」

と笑顔と共に残し、去っていった



…まだ心臓が脈うっている


いけない、健全な中学生男子を綺麗なお姉さんが起こすなどあってはいけない


ハッ!


と何かに気づく様に

布団越しに自分の体を見る



セ、セーフ!!


あっぶね!マジで!マジで!!



その後、部屋の健全な3人を起こして会議の間へ向かった


溝尾を起こした時

やたらと恥ずかしそうに手で隠していた


アウトだったらしい

リーゼさんが俺を選んだ事を神に感謝しろ



野間がダルいとか眠いとかブーたれてた為

会議場に着いた頃には他の班は集まっている様だった


椅子が横に5つ並べられ

4列置いてある


俺達の班は2列目らしい

そそくさと俺達はそこに座った


前の席の川村が木村に振り返った

「おせーよ、おまえら!何してたん?」


木村は何か言いたそうに野間を見たが

野間が気付かず欠伸しているのを見て

川村に渋々悪りぃと謝っていた


いや、俺から言わせりゃ

木村も準備すんの遅かったけどな!


川村は不意に右端の空いてる席に目をやると

指を差して「どーゆーこと?」と聞いて来た


木村は少し考えた後

「わかんね、どっか行った」と答えた

「何それ?」と川村が言うと野間が横から口を挟む


「うるせーな、ズベ公

どうでもいいだろ、前向けよ」


毎度、野間の悪口の豊富さには舌を巻く

ズベ公とかどこで覚えたのか


「……別にいいけど」

川村はシュンとして首を戻した


黒原は2日目以降、一度も目にしていない

一体どこに行ったんだろうか


もし今度会ったら腰を据えて話してみよう

会う機会があれば……だが




そうこうしている内に会議場に

魔導長とリーゼさん

そして ……確か兵法指南とか言ってたかな?

割と若く見えるが眉間の大きな傷痕が特徴のイケメンの人と、初めに見た甲冑のおっさんが現れた


俺達はこれからの説明を受けた


どうやらアデン大教国との関係が悪化しているとの事だった、開戦の時期も予定より早まるらしい


先の爆発音と閃光についての説明は無かったが

タイミングから見てもアレが起因になって何らかのアクションを起こす事にしたのであろう



今まで11〜12日間隔で各先生をローテしていたが予定を切り上げ

既に法術訓練を行なった1班と2班は

それぞれ兵法指南ブレア、西方軍団長ガルグリフの指導の元、実戦訓練を行う流れとなった


木村「うわー、俺達の担当あのおっさんかよー

絶対怖いよ、鬼軍曹だよ」


同感だ

どちらもリーゼさんやカール先生と違い笑顔は無いがイケメンの方がまだ優しそうな気がする


そんな事を思っていると

イケメン……ブレアさんって言ったっけ?

が俺の方をチラリと見た気がした

直ぐに視線を戻したから、勘違いかな?

面識無いし





会議の間を出て部屋へ戻ると野太い声が出迎えた


「ほぅ!貴様らが俺の担当する現人共か!

軟弱な顔をしとるわ!だが心配せんでも良い!

一月もあれば

このワシが全員一丁前な戦士に育ててやるわい!

ハーッハッハッハ!!」


何が可笑しいのか

部屋の中で鬼軍曹の野太い笑い声だけが反響していた

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