お爺ちゃん賢者の戦闘シーンです。
ううう……
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有難うございます。
もの凄い破砕音に一番早く気付いたのはクレイだった。
時々、拍手の間に違和感が生じる。
なぜか拍手とは質の違う音が聞こえる。
そう思った儂は、拍手の音を聴覚から遮断し、その違和感を調べることにした。
やはりそれは何かを破壊する音で、かなりの速度で移動している。
長く続く拍手にも飽きてきたので、闇魔法の【隠蔽】を発動し、周囲の景色に溶け込んで、式典の場を脱した。
魔力的な索敵をしてみたところ、破砕音を作り出した存在は浮遊しているようだ。
どうやら破砕音はこの王宮に近づいてきているようなのでこのまま上空に浮かんで待つことにした。
視覚で誤魔化せても、音で下の連中に気づかれたら意味ないので翼の出力は弱めである。
来るべき敵に備え、対物大弾銃と非実体弾銃を魔磁波の線で担ぐ。
土龍碧の展開の魔力も込め、両方の銃に魔力を注ぐ。
的中確率円環は既に展開していて、攻撃準備は完成した。
「さて、どんな大物が来るか……」
魔力索敵では、かなり大きめの魔力の存在が確認されている。
この大きさなら油断するわけにはいかない。
そんなことを考えていると――――――
『【漆黒婀娜】』
紫電を纏った黒い光線が、光速で儂を穿たんと迫って来た。
「……クッ!?」
なんとか発動直前まで高めていた魔力で防御を展開する。
「【土龍碧】」
正面から壁を張るとすぐ破られそうな気がしたので、光線の軌道に対して若干斜めに展開する。
受け流しの体制だ。
黒い光線は、威力を殺されつつもしっかりと壁を破壊し標的を襲う。
「グッ……!」
感じ方から、闇系統の発展魔法―――【虚無魔法】の発動を感知したため聖属性魔法で迎え撃つ。
といっても、これを消滅させられるほど高威力の聖属性は出せないので、塵雷魔法と合成して放出する。
『【聖獣咆哮】』
『【原生簒奪】』
片手に純白のエネルギー。
もう片方には、鈍い灰色のエネルギー。
それらを、両手を合わせることで合成する。
『【鋼聖艨艟】』
放たれた白銀の光線が、黒紫の光線を迎え撃つ。
接点から衝撃波が溢れ、体制が崩れかける。
かなり上空での戦闘なので、下の連中に危害はない。
遠慮なく籠める魔力の出力を上げる。
「グォォォオ……」
やがて白銀の光は、黒紫の光線を包み込むようにして鎖を延ばす。
対抗するように黒紫の光線も触手を伸ばすが、白銀の光線は【原生簒奪】の鎖のchを取り込んでいる。
その権能に敵うはずもなく、やがて黒の触手は取り込まれていく。
それはやがて黒紫の光線までを完全に包み込み―――
「弾き返せェッツ!」
――――その力を推進力へと変えて黒紫の光線を放った術者のもとへと猛進する。
光の軌跡を纏って標的へと向かうそれは、絶大な威力を以て対象を殲滅しようとする。
……しばらくして、遠くで破砕音が鳴った。
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