お爺ちゃん賢者の軍事力です。
アクセス5500突破しました!
「儂に、王宮専属の魔導士になれと……」
「了承していただけますか?」
「だが断る」
「「「「何故ッツ!?」」」」
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ビューク、ユーゴ、アンデ三人は、全て儂の指揮下に入った。
そんでもってあの願いという名の命令をされたわけじゃ。
この国、というかどこでも王に対する意見は許されんからの。
それを儂は真っ向から突っぱねた。
それはどういうことかというと。
「あんた正気か!?」
「国と敵対することになるぞ……」
「死ぬぞ?」
そういうことである。
ま、ぶっちゃけ王国と敵対しても全滅させられるだけの実力はあるからのう。
今となっては賢者時代の実力を多少なりとも継承しておるからな。
「こいつ、悪魔か……」
「狂気以外の何物でもないな」
儂の人格否定はお願いだからやめて!?
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儂の人格を否定したアンデは、罰として王宮に報告に行ってもらった。
そこら辺の上級魔物より遥かに強い土人形を護衛としてつけたから、襲われても大丈夫じゃろう。
同時に、儂がこの世界の魔王を倒してしまったことも聞いたため(てへぺろ、って言ったら殴られたんじゃ)、代わりに魔王軍にスキュラと四天王を送った。
奴らならうまくまとめてくれるじゃろう。
魔族とは、強さがすべての世界じゃからな。
これで、人間の国家と敵対する準備は整った。
これでいざ開戦――とはならない。
王が命令無視などといった下らない理由で民を困窮させるわけにはいかんからじゃ。
すぐに挙兵は絶対に無理。
最低でも四年は必要じゃろうと儂は踏んでいる。
その間に、魔道具やら戦力やらを充実させる。
……と言っても、じゃ。
儂に人間国家と敵対する気はない。
あくまで国王が儂を迫害するなら、敵対するまでじゃ。
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「……報告は以上です。色よい返事はいただけませんでした。」
俺は現在王国に報告に来ている。
護衛につけられた土人形の頭おかしい機動力でその日の晩にはついてしまった。
これ作ったやつはうっかり世界を滅ぼしそうだ。
作者はたぶんクレイとかいうあの狂人なんだろうな、と思いつつ王へと顔を向ける。
その顔はどこか機嫌がよさそうだった。
「推定魔力値2,000,000,000,000か……これは期待できそうじゃのお」
期待?何言ってるんだこの人は。
その魔力値すら頭おかしい狂人と、この国は敵対するはずなんだが……
ちなみにその魔力値はさっきの威圧から分析、判断したものだ(実は本気じゃないんじゃよw by爺さん)。
「うん?まさかこんな人物と敵対するわけが無いじゃろう」
あ、そういうことか。
待遇を良くして、また誘う気だな。
もし、勧誘が成功したら……
この国は世界最恐の国となるだろう。
「おい。さっさと行ってまいれ」
「ハハッツ!」
俺は今の事を伝達すべく、土人形に乗って夜闇の中を急行した。
呼んでいただいてありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。




