ビン詰めの星座
私は君の日常をを認めないし、君は私の日常を認めない。はじめはそれが許せなかったけれど、答えなんて出ないのが世界なんだ。世界が嫌いだったのは、答えの出ない世界を愛する努力をしなかったから。今ならなんとなくわかるよ。世界を愛する努力。
はい、おしまい。
この世界は、そんなのばっかりだ。
純真さは死んだよ。
僕の好きな星座は死んだよ。
星座の美しさは純真さだよ。
星座の純真さは死んでも、表面の光は残っているから、
星座はうつくしいねって言葉は変わらないまま。
純真さが死んだことに気付いても、すぐに
はい、おしまい
って、ポップな言葉に上書きされる。
何も変わらないよ。
どこが変わったのって言われるだけ。
本質が死んだかどうかなんて、どうでもいいらしいよ。
光が変わらなければ、それでいいらしいよ。
ビン詰めの星座。
あなたの言う通りなら、この世界は確かに光りに満ちているね。
でもビン詰めの。
それがいやでも、
はい、おしまい。