異変
こちらの小説は、もう1つ執筆中の小説の息抜きで書いてるようなものなので、更新は期待しないでください...
新作 人魚
まずこの目に映ったのは、揺ら揺らと揺れる光。
次に自覚したのは、肌を、身体を包み込むような冷たさ。
まるで、無重力の中にいるかのような浮遊感。
「ここはーーー」
口に出すと同時に違和感を感じた。
ーーー自分はこんな声をだっただろうか。
声をきっかけに様々な違和感が湧き上がってくる。
ここは何処?さっきの声は?この身体の違和感はーーー
ふと、視界に煌めく何かが映った。
光を受け虹色に輝くようなそれは、魚の尾のような形をしている。
とても美しい、宝石のようなそれに目を奪われ、
それが、自分から生えていることに心臓が止まった。
「...?...!?」
声にならない、されど絹を裂くような叫び声を上げてしまった。
あれからだいぶ経ち、少し冷静に考える余裕が出てきた。今は現状を整理しているところだ。
ここは水の中。海かどうかはわからないが、かなり広いので海だろうと予測した。
...明らかに見たことのない、巨大な貝や海藻は、一旦置いておく。
そしてこの身体。
人間なら足があるはずの場所に、魚の尾が生えている。
ちょうど膝の上あたりからだ。
尾の長さはかなりあり、尾だけで自分の人の身体部分より長い。
虹色に輝く鱗と、強靭さだけでなく美しさを兼ね備えた尾ひれは、じっくり眺めていたいくらいである。自分のでなければ。
そして人の身体部分。
細い腕に腰、起伏の多い身体、腰ほどまでのゆるいウェーブのかかった髪。
...ここまで言えばわかるだろう。
女性の身体だこれー!
自分の足が尾になっていることや水の中に居ることよりも、こっちの方が一大事である!
男のはずの自分がなぜ、女性の身体になってるの!?




