表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

第二十七話 ペレデュール

 今、Arthurは彼の軍隊の騎手6千人に彼のメッセンジャーの後に続くよう任命した。

 彼はこれらの騎手に丘と谷に行き、奇襲から守るよう命令した。

 彼らは大使たちを見守り、彼らが悩まされているのに救助を差し伸べる役目だった。

 この巨大な槍の一団は森に隠された。

 彼らは馬に乗り、兜を頭に乗せ、そして槍を手に持ち、Arthurの大使が帰ってくるべき道を見張った。

 まもなく、彼らは平原を大勢の武装した男たちが素早く馬を駈っているのに気がついた。そしてその中ほどには武具に身を包んだ三人の騎士が、彼らの命のために逃げていた。

 ブリテン人が標的に目星をつけたとき、彼らは確実に狩人となっていた。彼らは一斉に叫び、隠れていた茂みから弾け出た。

 ローマ人はあえて踏みとどまるような事はせず、平原に散り散りになった。

 ブリテン人は彼らに向かって馬を駆り、彼らのすべてに可能な限りの損害を与えた。なぜなら彼らは彼らの盟友が悪意の支払いを受けているのを見て、激怒していたからだ。

 数多くのローマ人が彼の狩りを後悔することになった。なぜなら何人かは囚えられ捕虜となり、他のものは傷を負い、そして幾人も殺されたからである。

 Peredurという裕福な貴族がいた。

 ローマ人の隊長たちの中で、彼に匹敵するとみなされるものは一人もいなかった。

 この隊長は、彼の命令で行進する一万人の武装した男を彼の部隊に持っていた。

 ブリテン人がまいた石灰に足を取られていたPeredurに便りが運ばれた。

 Peredurは即座に動いた。

 彼は一万の盾とともに平原へ急いだ。そして純粋な力と数を森の裏からブリテン人に運んだ。なぜなら、彼らは戦場で対向するには充分に強くなかったからだ。

 ブリテン人は力強く森を維持し、そして男らしくこれを守った。

 Peredurはすべての狡猾さによっても、これを取ることが出来なかった。そして彼は仲間の大多数を失った。

 ブリテン人はローマ人を隠れ場所におびき出し、そして薄暗がりの中で殺した。

 この谷と森の間で戦う乱戦は、熱く危険だった。


 Arthurは彼のメッセンジャーが遅れていることについて考え、そして彼らへの救援に送ったものたちがまだ戻っていないことを思い出した。

 国王はNutの息子Yderを相談役として呼びよせた。

 彼は七千の馬と騎手を彼に委ね、そして他のものの後に急行させ、彼を探しだすまで探すように命令した。

 Yderは平原に出てきた。

 GawainとBosoはまだ闘士のごとく戦っていた。そして残りは一人ではなく、しかし彼には出来そうになかった。

 Yderは遠くから軍隊が戦っているような騒音と叫び声を聞いた。

 Yderの仲間のブリテン人が眺めたとき、彼らは心と希望の中で爽快になった。

 彼らは猛烈に的に襲いかかったので、彼らは奪われていた場所を取り戻すことが出来た。

 Yderは勇敢な騎士や狡猾な隊長のような騎手たちを率いた。

 彼は仲間とともに熱心に突撃し、多くの鞍が空になり、多くの良い馬を奪い、そして多くの騎手たちが衝撃を受けた。

 Peredurは頑強に戦いを維持し、そして向きを変え、戦場へと戻った。

 彼は巧みな隊長で、突撃と旋回、そして逃亡者を押し込む、あるいは待つべき時間をよく知っていた。

 彼はこの日、立派な突撃を何度も率いた。

 勇敢であるものは、Peredurはさらにいっそう勇敢であることに気づいた。

 馬上試合に熱心なものは、Peredurはさらにいっそう槍が砕けることを厭わない事に気づいた。

 彼の部隊の剣による打撃は、彼らがこれまでに受けた打撃よりも酷いものだった。三百人とそれ以上の騎手が死んで戦場に横たわるほどだった。

 ブリテン人がPeredurの行為に注意したとき、彼らは我慢することが出来なかった。

 彼らは仲間と列を乱して、そして敵へ向かい走っていった。

 彼らは、彼らの敵と馬上試合をして武勇を示すことを、計り知れぬほどに熱望していた。

 彼らはすべてのものよりも優先して名誉をむやみに欲しがった。騎士道精神のあまり戦闘に混乱をもたらすほどに。

 それで、彼らは素手でローマ人と殴り合い、彼らに終わりの考えは与えられなかった。

 Peredurはこれ以上ないほど望んでいた。

 彼は彼の部隊を近くに維持して一緒になり、必要に応じて陣を押し、あるいは退いた。

 彼は何度もブリテン人の只中に突撃し、そして何度も引き返し、彼らの中に負傷者をもたらした。

 Boso of Oxfordは戦いを見つめていた。

 彼は、地面の上の彼の死体を見た。

 彼はローマ人を支えるPeredur――偉大な隊長――の巧みさに注意した。そして、Peredurを殺さなければすべてが失われることを良く知った。

 性急で愚かな仲間の勇気が、どうして鍛錬されたローマ軍に打ち勝てるだろうか! Bosoは最も優れて最も勇敢な彼の隊長たちに、近くに来るように呼びかけた。

「貴族たちよ」彼は言った。「私の相談に乗って欲しい。Arthurに信頼を置かれている貴方たちは、我らの君主のどんな命令もなしにこの戦いに入ってしまった。もしも良いことが起きるなら、何の問題もない。もしも悪いならば、彼は我等の手により彼の隊長を要求するだろう。我らが下劣で臆病で、戦場で充分な名誉を得られないのなら、我らの一部が彼の面前に行ったとき、我らは間違いなく、さらなる恥辱を被ることになる。我らの唯一の希望は、大きにせよ小さきにせよ、Peredur以外の誰とも戦わないことだ。生きていようが死んでいようが、彼を囚え、そしてArthurの権力のもとに届けねばならない。Peredurが捕えられるまで、我々は決して名誉にかけて勇敢さから立ち去ることは出来ず、これまでよりも更に甚大な損失を被らねばならない。もしも、貴方たちが彼を捕虜にするつもりなら、私が先導するのに付いてきて、私がすることを見て、そのようにするのだ」

 それで隊長は、彼の示す例に従うことを誠意を持って誓い、そして、彼の指示から離れる事を考えなかった。


 Bosoは可能な限り多くの騎手を一箇所に集め、そして戦闘の様式に従って整列させた。

 彼は、ローマ人を巧みに導くPeredurにどこで会えるかの便りをもたらさせるために、斥候を送り出した。

 斥候はこの危険な任務に出て行って、そしてまもなく戻ってきて、報告した。Peredurは雑踏が最も厚く、戦闘が終わらない平原にて馬を駆っていると。Bosoは彼の仲間とともに、勇敢な心のために、まっすぐに馬を駆った。

 彼はローマ人に向かって突進し、そしてPeredurを見つけ、彼の隣へと戦い進んだ。

 彼らの馬が一緒に並んだとき、Bosoは彼の敵に腕を投げかけた。そして、ブリテン人の中に彼を引きずっていった。

 それから、彼の考えとしては、彼は自ら地面に身を投げ出し、そしてPeredur卿も彼と一緒に転ばせた。

 戦いが最も加熱した中でBosoがPeredurを腕にきつく掴んで、軍馬から身を投げ出したのを見たのは、とても素晴らしい冒険だった。

 2人の闘士は力強く争った。しかしBosoが上になり、そして彼が掴む手を緩めることはなかった。

 Peredurの部隊は、彼らの隊長を助けるために、猛烈に急いだ。

 槍が折れていないものたちは、槍竿が粉々になるまで突撃した。彼らの槍が要を成さなくなったとき、彼らは剣を引き抜き、ブリテン人の中で破壊行為を働いた。

 どんな犠牲を払ってでもローマ人は彼らの隊長を助けるであろう。そして、ブリテン人も危険の中にいるBosoを助ける気持ちは同じだった。

 かつて、これほど誇り高い戦いが並んでいるのを見ることを心から望むことはなかった。

 かつて、これほど美しい剣戟はなく、かつてこれほどよりいっそう礼儀正しい勇敢な男たちによる争いはなかった。

 羽飾りと兜はほこりの中に落ち、盾は割られ、鎖帷子はばらばらに引き裂かれ、トネリコの旗竿は芦のように砕かれた。鞍帯はこわれ、鞍は空っぽになり、屈強な男は投げ出された。そして勇敢な男たちは致命傷を負った。

 叫び声はとどろきとなって戦場を満たした。

 ブリテン人はArthurが教えたとおりに叫び、そしてローマ人はローマの名によって応えた。

 ある集団は、可能な限りのすべてのことをして彼らの真ん中の捕虜を守り、そして他方は彼らの隊長を彼らの中から引き離そうとした。

 争いは混乱し、戦いは乱雑になり、ともに争う男たちはローマ人とブリテン人、友と敵を知ることが難しいほどだった。唯一、叫ぶ声と下に寄って大声で話すことを除いては。

 Gawainは己の身を雑踏の中に投げ入れ、剣の力強い打撃によってBosoまでの道を切り開いた。

 切っ先と刃で突いては斬り、彼は数多くを打ち倒した。そして、疾走のために様々なことをした。

 ローマ人のすべては彼に打ち勝つことは出来ず、また同様に彼の疾走を妨害するために打ちかかろうとするものもいなかった。

 戦場のもう一方からは、同様に終焉のためにYderが顔を見せた。

 森の中にいたのは彼で、森の中に血路を開いていたのだ。

 Guerin of Chartresは誠実な盟友のように彼を援助した。それぞれ彼の同僚を盾で覆った。

 三人の闘士はPeredurとBosoの前にまで出てきた。そして彼らの脚を引きずっていった。

 彼らはBosoに馬をもたらし、そして彼の手に剣を手渡した。

 彼らに数多くの甚大な損害をもたらした狡猾な隊長であるPeredurに関しては、彼らは力強く彼を押さえた。

 彼らは彼を雑踏から保証された偉大な戦線へと運んでいった。

 そこで彼らは彼を縛り上げ、信頼できる見張りに委ね、彼から離れた。そして戦いへとまっすぐに戻っていった。

 今、ローマ人は彼らの隊長を失った。

 彼らは、水の上で舵を失いあちらこちらを漂流する船のようなものだった。風と波の命じるままに、目標も指示もなかった。

 それが、隊長を台無しにされた部隊の苦境だった。なぜなら、監査官のいない軍隊など、軍隊というよりもむしろ羊の群れだからだ。

 ブリテン人は打ちのめされた彼らの敵に無慈悲に対処した。

 彼らは激しくローマ人を押し、打ち倒し、そして数多くを殺した。

 彼らは倒れたものを数多く捕虜にして、彼らから富や甲冑を剥ぎ取り、そして逃げるものを激しく追いかけた。

 これらを彼らは紐で縛り、そして、彼らの囚人と一緒に、勝利のうちに森の中の仲間の元へと戻った。

 ブリテン人は聡明な隊長Peredurを野営地に運び、そして彼らの君主Arthurに献上した。

 彼らは彼らの手にある、彼に比べると価値の劣る数々の他の囚人たちを提供した。

 Arthurは彼らの贈り物に感謝した。

 彼は、勝者たちを彼らの王国へと返すとき、それぞれ彼らの行為に報いることを約束した。

 Arthurは、彼らが脱走することが決して出来ない牢獄に、すみやかに囚人を入れた。

 それから、彼は彼の貴族たちと囚人をパリに運び、そして彼らに関する国王の喜びが知れ渡るまで、彼らを城の中で固く守ることについて相談した。

 彼は、軍隊に彼らを留め置くことを心配した。彼らが――彼にはそのように見えた――戒めから逃れることのないように。

 Arthurは、力強い仲間が彼らをパリにもたらし、そして彼らに見張りをつけるように準備した。

 彼はPeredurと彼の同僚を四人の高貴な家系の伯爵たちの責任のうちに与えた。すなわち、Cador、Borel、Richier、そして彼の執事Bedevereである。

 これらの貴族たちは、とても朝早くに起床し、そしてローマ人を彼らの牢獄から連れてきた。

 彼らは注意深い看守のように捕虜を彼らの真ん中に据え、そして旅へと出発し、実に注意深く馬に乗った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ