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第二十五話 アーサー王と巨人/リトン王

 Bedevereは彼の君主に、彼の聞いたこと、見たことをすべて明かした。

 彼は、死んだHelenの墓の傍で嘆き悲しんでいる年老いた乳母の物語と、煙が立ち上っている丘の上にある巨人のねぐらについて話し終えた。

 ArthurはHelenの運命を強烈に耐えがたく感じた。

 彼は涙を流して時間を浪費することなく、そして自身が怖気づくことを許さなかった。

 Arthurは彼の仲間に武具に身を包み、ともに浅瀬へ乗り込むように命じた。

 今、潮は彼らの馬が渡れるほどに引いていた。そして、すぐに丘の麓にやってきた。

 そこで彼らは馬を降り、彼らのマントと馬を従者に託した。

 Arthur、Bedevere、Kayの3人は一緒になって、元気よく山を登り始めた。

 彼らがしばらく登ったとき、Arthurは仲間たちに話した。「盟友たちよ。私は先に行って巨人と戦おう。そなたたちについては、すこし遅れてついてくるのだ。そなたたちが勇敢であるにせよ、私の争いを援助してはならぬ。私が戦いのための力を持っている限りは。どんなに彼らが打撃を与えても、そなたたちはまだ我慢せねばならぬ。彼が私を地面に打ち倒すまでは。この仕事において命運を賭けている1人を他のものが救うことは、相応しくない。それでも、そなたたちの目に私が危険と恐怖に捕らわれたと映ったら、私を救援に来るのだ。彼の手によって私が殺されないように」

 Kay卿とBedevere卿は、彼らの君主とこういった契約を交わした。そして、3人の騎士たちは一緒になって、再び丘を登り始めた。

 今、Arthurが山頂に近づいたとき、彼は巨人が火の上に屈んでいるのを見つけた。

 彼は串に刺した豚を炎の中で焼いていた。

 彼がすでに食べていた生肉や肉の欠片は、炎の中で燃えて焦げていた。

 彼は顎鬚や髪を血と炭で汚していたため、よりいっそう醜悪だった。

 Arthurは彼が彼の棍棒を手に取る準備ができていないうちに襲い掛かれることを確信した。

 しかし巨人は彼の敵を見張っていた。そして、彼の脚で驚くべき跳躍をした。

 彼は棍棒を彼の方の上に持ち上げた。その重さは、この土地の無骨なものが二人がかりでも地面から持ちあげられないほどだというのに。

 Arthurは歩いて行き、巨人と向き合った。そして、打撃が降りかかってきた。

 彼は剣を掴み、丸盾を高く掲げ、彼の頭を守った。

 巨人は盾の上から全力で打ちかかり、それは山が鉄床のように鳴り響くほどであった。

 その一撃は強烈で、Arthurは立ったまま打撃に目眩を覚えた。しかし彼は頑強で強く、そしてよろめくことはなかった。

 国王が彼の近くにやってきたとき、彼の腕の盾が砕かれていることに気づき、彼は驚くほどに激怒した。

 彼は剣を掲げ、全力で巨人の額を打った。

 その打撃は鋭く、巨人が彼の棍棒で受け流していなかったら、戦いに終わりをもたらしていただろう。

 それでもなお、彼の頭はひどく傷つき、そして、彼からは見えないだろうが、血が顔を流れ落ちた。

 巨人が痛みによって彼が傷つけられたことを知ったとき、彼は獣に取り憑かれたかのごとく怒り狂った。

 彼は、猟犬に引き裂かれ狩猟ナイフで切り刻まれ、狩人に向き合った猪のように、厳しく彼の敵を攻撃した。

 怒りと悪意でいっぱいになった巨人は、国王に闇雲に突撃した。

 剣に注意もくれずに、彼は彼に拳を浴びせかけ、そして彼に計れる最大の力でArthurを膝まで押し込んだ。

 Arthurは熱心で、素早く、そして機知に富んでいた。

 彼は男らしさを忘れること無く、彼の脚で正々堂々と戦った。

 彼は完全に怒っていて、そして何が起きるか分からないと恐れた。

 なぜなら、腕力はまったく役に立たないからである。彼は彼を援助するために機知を求めた。

 Arthurは彼の身体を棒のように硬くして、そして彼自身をきつく掴んだ。なぜなら彼は極端に強かったからである。

 彼は彼の敵に飛びかかるふりをして、しかし転じて離れ、巨人の腕の下から滑り出た。

 Arthurがこれらの拘束から自身を解放したと知ったとき、彼は素早く前後に動き回り、敵が掴みかかってくるのから身を躱した。

 今、彼はここで、今こそここで、剣で何度も打ちかかった。

 巨人は闇雲に走り回り、彼の手で手探りだった。なぜなら、彼の目は血でいっぱいで、そして彼には白も黒も見分けがつかなかったからだ。

 時折Arthurは彼の前に、時折後ろにいた。しかし、彼は掴むことは出来なかった。ついに国王がエクスカリバーの猛烈な打撃によって彼の脳を突き刺し、そして彼が倒れるまで。

 彼は痛みに悲鳴を上げた。彼の転倒した音とすさまじい叫び声は、鉄の足かせのように嵐となって苦しめた。


 Arthurはすこし離れたところに立ち、彼の敵をじっと見つめた。

 彼は声に出して歓喜に笑った。なぜなら、彼の怒りはほとんど晴れていたからである。

 彼は彼の酌取りであるBedevereに、巨人の首を打ち落とし、彼の従者に届けるように命じた。彼らがこの偉大な脅威のために、軍隊にそれを持ち帰るであろうから。

 Bedevereは彼の君主の命令のあと、その通りにした。

 彼は剣を抜いて、そして肩から頭を切り離した。

 驚くほど巨大で、見るからに醜悪な巨人の頭であった。

 決してArthurは言わなかったが、彼はこの危険な巨人にあったときほど恐怖を感じたことはなかった。ただ一人、数多くの国王を嘆き悲しませたRitonを除いては。

 Ritonは彼のいた時代、数々の国王に戦いを仕掛けたのだ。

 これらのうち何人かは戦いで殺され、そして他のものは彼の手で捕虜として捕らえられたのだった。

 生きていようが死んでいようが、Ritonは彼らに悪意を振るった。なぜなら、国王たちの髭を剃り落とし、そして、それを用いて毛皮の外套をとても豪華に飾り付けることが、彼の習慣だったからだ。

 縫い付け飾られた外套のRitonは、計り知れないほどにうぬぼれが強かった。

 その時、愚かさと軽率さによって、RitonはArthurに手紙を送り、自分で自分の髭を剃り、直ちに好意をもってそれを巨人に委ねるようにと命令した。

 Arthurは彼の仲間よりも強い君主で、高貴な王子だったため、Ritonは彼の髭をこれまでのそれらよりも好み、そして、名誉を持って彼のマントの裾の絹に縫い付けると誓った。

 ArthurはRitonに戦利品を与えることを拒否した。それで、身体と身体で彼らが戦い、一対一で決着をつける以外には、することは何一つなかった。

 敵を倒すか、あるいは力ずくで打ち負かされる彼は、彼の髭を報酬とせねばならない。毛皮のマントとともに。裾と装飾と、そのすべてを。

 Arthurは巨人のいうことに承諾した。

 彼らは東の果てのアラビウス山と呼ばれる高知で対峙した。そして、そこで国王はRitonを剣で殺し、死んだ王の髭と別け隔てなく豪華な毛皮の衣類を台無しにした。

 それで、Arthurは言った。あの日、恐ろしい巨人と戦ってから今日まで、これほど酷く恐ろしい相手はいなかった、と。

 それでも、DinabucはRitonが最も若くて力溢れていたときよりも、更に大きく強かった。

 誰にも殺すことの出来なかった不快で恐ろしい怪物、醜悪で不格好な巨人だったが、悪魔はこの日、Arthurによって殺された。海の上にそびえる聖ミカエル山で。


 Arthurが怪物を打ちのめし、そしてBedevereが彼の頭をとったのち、彼らは彼らの道を行き、歓喜と満足に包まれて軍隊へと戻った。

 彼らは野営地に戻り、そして誰が何を台無しにしたのかを見せた。なぜなら、彼らの心臓は彼らが成し遂げたことによって高ぶっていたからである。

 Hoelは彼の姪である女性のために悲しみ、彼女に降りかかった恐ろしい運命を大いに嘆いた。

 彼は悲しみの証に山の上に我々の女性である聖母マリアの教会を建てた。それはこの日のためにHelenの墓と人々に呼ばれることになる。

 この哀れな女性の墓の上に美しい教会は建てられ、エレーンの墓と呼ばれるようになったが、名前が付けられた後は、この少女に思いを馳せるものはいなかった。

 この冒険に関して私に話せるのはこれ以上はない。そして、今は軍隊にどんな事が起きたのかを貴方に話すことにしよう。


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