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第二十話 凱旋/集う騎士たち

 Arthurが彼の君主たちに領土を、友人たちに富を与えた後、四月、冬が過ぎた時、彼は彼の王国イングランドへと海を渡った。

 王の帰還に際して、善良な人々は素晴らしい喜びを見せた。

 婦人たちは長い間別れていた彼女たちの夫を抱きしめた。

 母親たちは頬を伝う涙とともに彼女たちの息子にキスをした。

 息子や娘は彼らの父親を抱きしめた。

 従兄弟と従兄弟、そして仲間でもあった隣の友人たちは抱きしめあった。

 叔母は彼女の姉妹の子供を沢山見せた。

 淑女たちはフランスから帰還した恋人に長い間キスをした。そう、出会ったとき、その場で、彼女たちの腕でよりいっそう甘く抱きしめた。

 見せられたすべての喜びが驚くほどだった。

 道端で、交差点で、大通りで、横道で、貴方は友人の周囲に友人たちが留まっている様子を見ることが出来よう。彼がどうしていたのかを知るために。土地がどのような勝利の時に治められたのか、探求者たちにいかなる冒険の機会があったのか、どんな利益が彼にあったのか、そして、どうして長きに渡り海の向こうに居たままだったのか。

 そして、兵士たちは再び彼の戦いを争った。

 彼は彼の冒険について語った。彼は彼の困難で苦しい戦いの苦労が降りかかったのかを、そして、どれほどの危険に身を晒したのかを語った。


 Arthurは従者を大切に優しくした。相応しいものには広大な領地を与え、そして富を約束した。

 彼は彼の貴族たちと相談し、そして富と名誉のより大規模な布告をすることを考案した。彼は、夏が来たら五旬節の祭りを開催し、そして彼の伯爵と貴族たちの面前で王冠を戴くことにした。

 Arthurは彼のすべての君主に忠誠に基づいてグラモーガン地方のカーリアン市に彼に会いに来るよう命じた。

 彼はカーリアンで王冠を戴くことを望んだ。なぜなら、それは他の街を越えて裕福で、そして驚くほど快適で美しかったからである。

 巡礼者は当時、カーリアンの豪邸はローマの宮殿よりも魅力的であると言った。

 この裕福な都市カーリアンは、セヴァーン川に流れ込むアスク川のほとりに建造されていた。

 他所の国から来た彼は、彼の休憩所を美しい水の近くで見つけることが出来るだろう。

 街の片側にこの綺麗な川が流れ込んでいた。それ以外は深い森が広がっていた。

 魚は川に豊富にいて、そして市民は鹿の肉を欠かすことはなかった。

 極端に美しく深い流れは街の牧草地となった。それで、納屋と農場は非常に富んだ。

 壁の中には非常に賞賛された二つの堅牢な教会があった。

 これらのうちの一つの有名な教会は殉教者である聖Juliusの記憶で呼ばれ、そして聖なる尼僧による女子修道会を公正な神の奉仕のために抱えていた。

 第二の教会は彼の仲間である聖Aaronに捧げられた。

 司教はその中に彼の席を持っていた。

 それから、この教会には数多くの裕福な牧師と適切な生活を送る聖堂参事会員によって維持されていた。

 これらの教会書記たちは、天文学の学生だった。彼ら自身にとって重要な星の軌道について勤勉だった。

 非常に頻繁に彼らは先にもたらされるであろう未来と、そして彼がするべき行為ををArthurに予言した。

 街は大きく、地球上にこれ以上快いものはないほどであった。

 高尚な宮殿、美しい森と牧草地、心地よさと満足、そして貴方が聞いたすべての快適さ。今、これらの理由により、Arthurは彼の宮廷をカーリアンに持つことを望んだ。そして彼の貴族と彼の全員に付き添うように言った。

 そうして、彼は祝宴を命じた。王たちと伯爵たち、公爵と子爵、騎士と貴族、司教と修道院長に。

 Arthurはイギリス人だけに命じることはなかった。フランス人にブルゴーニュ人、オーベルニュ人にガスコーニュ人、ノルマン人にポワトゥー人、アンジュー人に、ブラバントのものと共にいたフランドル人、へーノート人、そしてロレーヌ人もまた。国王は彼の饗宴に招いた。

 フリースラント人にチュートン人、デンマーク人にノルウェー人、スコットランド人、アイルランド人にアイスランド人、ケイスネスおよびイェータランドの彼等、ゴールウェーの、そしてヘブリディーズの最も遠い島の君主たち。アーサーは彼らのすべてを召集した。

 これらのものが国王の命じた戴冠のためのメッセージを受けた時、彼らは皆、命じられた通り祝宴を見届けるために急ぎやって来た。

 スコットランドから富を授けられた王族の衣服に身を包んだ王Aguiselがやってきた。そして、マーレーの王Urianも礼儀正しい彼の息子Yvainとともに。リヨンのLotもまた、お祭りで良い部分を得るために。そして、とても正直で優しい彼の息子、騎士Gawainも。

 他にも、南ウェールズと北ウェールズの王StaterとCadualが、まさしくArthurの心に最も近いコーンウォールのCadorが、グロスター伯Morudが、そしてウィンチェスター伯Guerdonがいた。

 Anavaltはソールズベリーから、Rimarecはカンタベリーからやってきた。

 Baldulph伯爵はシルチェスターから、そしてVigeninはレスターからやってきた。

 宮廷における数多くの名誉を持っている貴族、ギヴィックのAlgalも。

 他にも、彼らの仲間たちに評判では決して劣ることのない貴族たちが大勢いた。

 Poの息子Donander、Abauderの息子Regian、Coilの息子Ceilus、Chaterの息子Chatellus、Nagroilの相続人Griffin、Necoの息子Ron、更に、Margoil、Clefaut、Ringar、Angan、RimarとGorbonian、Kinlint、Neco、そしてPeredur。これらの男たちはEladurによって連れて来られたと見なされた。

 その上、これらの王子たちは、王家に連なるような騎士たちをカーリアンに連れてきて、彼らの奉仕を彼の宮廷で受けた。

 これらは国王の円卓に席を持つ選びぬかれた友人だった。しかし、私には彼らについてこれ以上語ることは出来ない。

 他の多くの君主たちは、私が名前を覚えた者たちよりも、富と崇拝が少なかった。

 私が彼らの数を数えきれなくなってしまうほど、美しい仲間の数が多かった。

 ずらりと並んだ気高い高位聖職者たちもまた、Arthurの厳粛な饗宴にやってきた。

 修道院長と任命された司教が階級と学位に従って歩いた。

 王国の三人の大司教が名誉にもとづいてやってきた。すなわち、ロンドンの大司教、ヨークの彼の兄弟。そして聖Dubricius、彼の席はこの街にあった。

 この公正な高位聖職者はとても神聖な生活を送っていた。

 彼はカーリアンの大司教およびローマの教皇特使となって、とても極めて勤勉に働いた。

 彼の手により数多くの素晴らしい仕事が果たされた。

 病人は喜びをもって彼のもとに連れて来られ、そして、彼の愛と彼の祈りによって、しばしば彼らは苦しみを癒やされた。

 このDubriciusは、以前はロンドンに居たが、今はウェールズの司教である。かつての不吉な時期、王が神から目を背け、人々が彼らの父の教会を放棄したことが理由である。

 これらの牧師たちは国王の饗宴のために、偉大な貴族の仲間たちとともにArthurの宮廷にやってきた。貴方に詳しく聞かせる彼らの名前を私は知らない。


 私が誰を忘れたとしても、これだけは覚えられなければならない。

 アイルランド王Villamus、アイスランド王Mahnus、そして、イェータとして知られる不毛で乏しい土地の王Doldamer。

 デンマーク人の王Acil、ノルウェーの王Lot、そして、無法なオークニー諸島の伯爵Gonfalは海賊として彼らの船に乗り込んだ。

 海峡を超えた向こうからはブルゴーニュを保持する名誉ある公爵Ligier、フランドル伯Holden、彼の国の輝きと富の尊厳のために十二人の仲間の貴族を抱えるシャルトル伯Guerin。

 ポワティエ伯Guitard、国王によってアンジェ伯に任命されたKay、そして、現在の人はノルマンディーと呼ぶ地方ネウストリアからはBedevere。

 ル・マンからはBorel伯爵。そしてブルターニュ伯のHoel。

 Hoelを始め、これらのフランスから来たすべての君主は、貴族として顔が知れ渡っていた。

 彼らは装飾の刻まれた鎧と絹の衣服に身を包み、潤沢に飾り付けられた壮健な馬に乗り、宝石と沢山の金の装飾を身にまとって、Arthurの宮廷へと海を渡った。

 スペインでさえも、そう、ドイツのライン川からも、王子はいなくなり、Arthurの厳粛な祝宴へと急いだ。この戴冠式を命じられためだけに。

 これらのうち、幾人かは国王の顔を見るために、幾人かは価値の大きな贈り物を受け取るために、幾人かは彼の評議会で君主とともに演説をするためにやってきた。

 幾人かはArthurの驚きを超えた豊富な財宝を熱望し、それ以外のものは、偉大な王のもてなしについて聞きいった。

 この君主たちは愛の束縛によって引き付けられた。彼の宗主国の布告によって衝動的に。彼の目を、Arthurの権力と繁栄が世界中で自慢されている名声を超えているかどうかの証人として、知るために。


 誇り高き国王の仲間と司教、そして王子たちがArthurの饗宴を見るためにひと処に集まったとき、街の全ては感動した。

 国王の従者は偉大なる賓客の集合に相応しく勤勉に準備するように言った。

 兵士たちはこの美しい集まりの旅館を探し忙しく、前に後ろに走った。

 家々は掃除され飾られ、アシを広げられ、そしてアラスが吊るされ、飾り付けられた。

 広間や部屋には彼らが必要とするものが与えられ、馬や食料物資のために厩舎が置かれた。

 旅館を見つけることが出来なかったものたちは、その階級に応じて礼儀正しく定められた、適切な宿に留まった。

 街は騒ぎと騒音で満ちていた。

 すべての場所において、貴方は従者たちが馬や軍馬を手綱で引いてくる様子を見ることが出来た。馬の鞍をつけ、そして外し、馬具を締め、金具が輝き光を放つように磨く。

 馬丁はそれらの仕事に取り組んだ。

 厩舎の掃除はできなかった。それほどに馬を牧草地に連れて行き、櫛をかけてたてがみを整え、蹄を履かせて鞍帯を解き、洗っては水をやり、寝藁のための藁や草、そして桶に入れるためのカラス麦を収穫していた。

 彼らのひとり残らず、旅館の中庭や部屋では給仕や侍従が、様々な作法で素早く仕事をしているのが、貴方にも見えよう。

 小姓たちは、彼らの君主の衣類やマントにブラシをかけ、たたんだ。

 彼らは所持品や衣服の留め金を点検した。

 貴方は彼らが急いで広間を通って、毛皮と、リス革や芦毛の毛皮の衣類を運ぶ様を見た。

 Arthurの饗宴において、カーリアンは街というよりも博覧会のように思われた。


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