第十七話 湖の伝説/王妃グウェネヴァー/快進撃
Hoelは彼の家族に招かれ、長い間、湖をじっと見ていた。
彼は深く思いを馳せていた。どうして湖はこれほどに雄大なのか。どうして水はこれほどに偉大なのか。
彼は数多くの島と岩が見えることに、とてつもなく驚嘆した。
彼は数多くの鷲とその高巣があることと、その鳴き声と叫び声に計り知れないほどに圧倒され、ありえないほどに驚愕した。
彼は心のなかで、これほど美しい光景を見たことはないと思った。
「Hoel、我が甥よ」Arthurが言った。「そなたの目にも、この水は素晴らしく映るだろう。
私が知るもうひとつの湖を見たとき、そなたの驚きは更なるものになるだろう。
この湖の近く、まさにこの土地に、一杯の水が横たわっている。それは丸くはなく、四角い。
この池は長さ20フィート、幅も20フィート、水の深さは5フィートである。
この池の4隅には、様々な見かけの数多くの魚が住んでいる。
この魚はそれぞれの角から別の角へは、決して移動しない。
これらの魚がどうのような仕組みでそれぞれの場所に維持されているのか、あるいは彼らが乗り越えられない障害があるのか、触れることでも見ることでも、確かめたものはいない。
そう、私にはその池が人間の知恵によって掘られたものなのか、彼女の意志による自然の産物なのか、いうことはできない。
さらに、私はもうひとつ湖を知っている。それによって貴方はこれらの二つよりもいっそう驚くことだろう。
この湖は、ウェールズ地方のセヴァーン川の近くにある。
海がこの湖に注ぎ込み、湖がどれほど空になりそうになっても、湖の水面は同じ高さに留まる。決して増えも減りもしない。
海そのものは、湖の水を貯めるのに充分ではなく、岸を覆うことはない。
海が逃げて潮が引いたとき、湖は腹に貯めていた水を吐き出し、堤を飲み込む。巨大な波が怒り狂いそそり立ち、そして広大な範囲が隠され、すべては泡でびしょ濡れになるのだ。
土地の人々は言う。もしも男が衣服と身体にしぶきをかけられたことを怒って、波を睨みつけたならば、そのときには、彼の力では、彼よりも強い波が彼を引きずり込むだろう。
多くの男が水際で戦い、落ちていった。そして、この抱擁の中で溺れ死んだのだ。
しかし、もしも男が見ずに背を向けていたのならば、彼は安全に堤上に立って、彼が望むだけの長い間、快楽を得ることができる。
波は彼に損害を与えることなく通り過ぎ、彼は飛び散るしぶきに濡れることはないだろう」
Hoelは、国王によって語られたこれらの驚異に、とてつもなく驚いた。
それからArthurは、笛を鳴らすように命じた。彼の家族を彼自身の元へと呼ぶために、クラリオンとトランペットを。
彼は彼の個人的な親族を除くすべての人々に、休暇を与え家に返した。
軍隊は大声で国王を賞賛しながら、彼らの持つ陣地へと向かった。
ブリテンの男たちは声を揃えて言った。彼よりも勇敢な隊長はいなかったと。
Arthurは南に転じヨークへ向かい、クリスマスが終わるまでここで過ごした。
彼は壁の中で、キリスト降誕の宴を執り行った。
彼は街の脆弱と貧困を、そしてかつての王国からいかに深く堕落していたを、はっきりと見た。
教会は空っぽで静かで、家々の間でみな等しく裂け、あるいは地面に崩れていた。
国王は、勤勉な奉仕に努めた聖職者のもとで学んだPyramusを、教会を維持し、そして異教徒によって破壊された女子修道会を新たに設立するための空位に任命した。
Arthurは布告人に、すべての善良な人々は労役に戻らねばならぬと宣言するよう命じた。
彼はすべての土地に伝令を送った。奪われた彼らの土地をもとに戻すために、宮廷にくるようにと。
そこで彼は彼らに彼らの財産を再び与えた。そして、彼らの領地と小作料を確認した。
今、正統かつ優良な血統の高位貴族である盟友と、多くの公正な家族を持つ親族が、3人いた。その名はLot、Aguisel、そしてUrianである。
これらの貴族の祖先はハンバーの向こうの広大な土地の伯爵だった。そして彼らは彼らの父親の土地をなんの悪いこともなく、維持してきたのだ。
Arthurは彼らに彼らの持ち物を与え、そして、彼らの財産を元に戻した。
Urianには、彼の家の長として、Arthurはマーレーの一帯を与えた。そして、料金も代償もなしに、彼がこの地の王であることを布告した。
Aguiselには、彼に相応しい領地としてスコットランドが与えられた。
国王の妹を妻に持つLotについては、Arthurは彼に対して彼が長い間維持してきたリヨン王国を承認し、そしてさらに加えて、沢山の他の伯爵王国を与えた。
このLotはGawainの父親だった。彼はまだ若者だったが、若くして礼儀正しかった。
Arthurが王国に平穏を取り戻し、すべての悪を正し、そして古代からの国境を修復したとき、彼は健康で気高い乙女を妻に娶った。Guenevereと呼ばれる彼女は、彼の妃となった。
この娘は極端に端整な顔立ちで、礼儀正しく、作法は素晴らしかった。そして、気高いローマの家柄からやってきた。
Cadorはこの娘をコーンウォールの伯爵領にて長い間裕福に養っていた。
この娘は伯爵の近い従姉妹だった。なぜなら、彼も彼の母親も、ローマの血統だったからだ。
乙女の人格と衣服は素晴らしく可憐で、実に王妃らしい態度であった。その舌はよく動き、極端に甘美だった。
Arthurは彼女をこよなく愛した。彼の愛は素晴らしくこの女性にあり、いまだ決して二人の間に子供はいなかった。彼らの間に継承者は生まれそうになかった。
冬が終わって海の上を旅するのに向いている温かい日々がくるとすぐに、Arthurは船を用意して、土地を征服するために海峡をアイルランドへと渡った。
Arthurはぐずぐずしなかった。
彼は王国から最も元気の良い戦士を集めた。貧乏人からも金持ちからも、力強く戦争に適したすべての人々を。
彼らとともに彼はアイルランドへと入り、そして、食料物資を確保するために土地へ軍隊を送り込んだ。
隊長は雄牛と雌牛の不動産を手に入れ、そして肉を必要としていたすべての軍隊のキャンプにもたらした。
この国の王Guillomerは、Arthurが争いを彼に仕掛ける確固とした意思を持っていると聞いた。
彼は叫び声と負担と嘆きの便りを聞いた。それは、農場と資源を彼の敵の食料として略奪された農奴の声だった。
GuillomerはArthurと戦うために進軍した。しかし、それは戦場において不幸な時間だった。
彼の男たちは敵の前で裸だった。兜をかぶることなく、皮の上着も盾も持っていなかった。
彼らは弓のことを何も知らなかった。そして、カタパルトや投石機についても知らなかった。
ブリテン人は強い弓兵だった。
彼らは大量の矢を敵の真ん中に撃ち込み、アイルランド人は彼らの身体を見せる事もできず、そして避難所も見つかりそうになかった。
アイルランド人はもはや矢に耐えることが出来なかった。
彼らは戦いから逃げ出し、避難できる場所へと逃げ込んだ。
彼らは森と茂みに、街と家に隠れ、戦いから避難しようとした。
彼らの困惑は実に耐え難いものだった。
彼らの王Guillomerは森に隠れ場所を探した。しかし、彼の運命は彼に降りかかり、そして、彼は彼の敵から彼の身を隠せそうになかった。
Arthurはとても熱心に彼を探した。とても激しい追跡によって追いかけた。そうして、ついに彼は捕虜になった。
Guilliomerは非常に賢いふるまいを見せた。
彼はArthurに忠誠と敬意を贈り、そして彼が彼の財産を所有したことを認めた。
更に彼は人質をArthurno権力の中に置き、その保証として、年に一度の貢物を約束した。
Arthurはアイルランドを服従させたあと、彼は先へ進み、はるかアイスランドまでやってきた。
彼は彼自身に土地を従属させた。そして、人々は彼ら自身を彼の臣下と認め、統治権を与えた。
今、三人の公爵がいる。オークニー諸島の王Gonfal、イェータランドの王Doldamer、そしてフィンランドの王Romarec。彼らはこれらの行為の噂を聞いた。
彼らはアイスランドにスパイを送り、彼らの使者から、Arthurが軍隊で海を渡り、そして彼らの王国で略奪するための準備をしていることを知った。
世界のどこにも――使者はこう言った――これほどの闘士はおらず、これほど狡猾に戦闘命令を下せる隊長はいない。
これらの三人の王たちは、Arthurが彼らに襲いかかり、彼らの土地を荒らすであろうことを、強く恐れた。
これ以上の悪いことが彼らに降りかからないように、強制されることもなく、彼らの自由意志によって、彼らはアイスランドに向かい、そして謙虚に王の前にやってきた。
彼らは中身が豊かな贈り物と供物を与え、そして、Arthurの前に跪き忠誠を誓った。そして、彼ら自身が彼の臣下であることを宣言した。
彼らは彼らが彼らの財産を所有する猶予を認め、彼らは彼の宝庫に貢物を供出することを誓い、それらの契約の保証のために人質を渡した。
そうして、彼らは彼らの所有する土地に平和に出発した。
その一方でArthurは、彼の船に再び乗り込んだ。
彼は彼が素晴らしい喜びを持って人々に歓迎されるイングランドへと帰還した。




