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ピンクの季節に恋をして  作者: Suta
ピンクの季節に恋をして
6/16

好きってなに?

この物語は、平凡な高校生の主人公が、学校のアイドルと少しずつ距離を縮めていく日常を描いたものです。

誰もが経験する初恋のドキドキや、心がふわりと温かくなる瞬間を、読んでくださる皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。

僕の初めて書く作品ですが、主人公と学校のアイドルの物語の世界へどうぞお付き合いください。

(1)突然の通知


「俊君!明日、どこか遊びに行かない?」


莉羅から突然の通知が来た。


明日はちょうど暇だし、行くか。莉羅にも会いたいし。


「いいよ。どこに行く?」

「うーん、水族館とかどう?」

「いいね。少し遠いけど、最近できた水族館があるから、そこに行こうか。」

「いいね!そうしよ!!」

「じゃあ、明日の9時に家に行くね。」

「分かった!ばいばい!」

「またね。」


明日、莉羅と水族館か。これって、デートってやつか。

どんな服を着ようか。僕はベッドで横になりながら考えた。




淡いピンク色の部屋。

私はベッドに横になっている。


「俊君、誘っちゃった……!」


心臓がドキドキする。変じゃなかったよね……?

私は思わず足をバタバタさせる。


明日、どんな服を着ようか。



(2)莉羅とデート


次の日の9時


——ピンポーン


僕は莉羅の家の呼び鈴を鳴らした。


約20秒後、ドアが開き、莉羅が姿を現した。


「おはよ。」

「うん!おはよう!!!」


いつもより活発な声。ご機嫌なのだろうか。

やっぱり可愛い。


淡いピンク色のワンピース 莉羅の雰囲気によく似合っている。

髪型はハーフアップ

上品で、これも莉羅によく似合っている。


——完璧 この言葉が一番合っているだろう。


「今日の服、可愛いね。そして、髪型も」

思ったことを率直に言った。


「!!!ありがとう!」


莉羅は胸の奥からこぼれるような笑顔で返した。


僕たちは電車に乗る。ガタンゴトンと音がする。

隣には莉羅。


僕が顔を向けると、莉羅は少し上を向き、顔を左に傾けた。

目をぱちぱちと瞬かせ、口を半開きにする。困惑しているらしい。


駅に、到着した。


数分歩き、水族館に着いた。

入った瞬間、透明なトンネルがあり、魚が無数に泳いでいる。

とても神秘的だ。


次に、水槽がたくさん置いてある。

小さい魚や大きい魚、クラゲ、さまざまな種類がいる。まるで自分が海の中にいるようだ。


「ねえ、あそこで写真撮らない?」


莉羅は床から天井まである円柱型の水槽を指しながら言った。

「いいね。撮ろうか。」


水族館に来ていた人に頼み、写真を撮ってもらった。

莉羅はその写真を見て、優しく包み込むような笑顔を見せた。


——「まま。ままー……」


目の前の女の子が「まま、まま」とずっと言っている。迷子だろうか。


「どうしたの?」僕が尋ねると、女の子は涙をこらえながら答えた。

「ままがいなくなっちゃったの……」


「一回、あそこの椅子に座る?」

僕が壁にある長椅子を指す。


様子を見ていた莉羅が、言った。


「じゃあ、私その子のお母さん探してくるね。二人はここで待ってて。」

「え、1人で行くの?」

「女の子がここにいるってことは、ここで迷子になったんでしょ?両親がここに来るかもしれないから、私は奥に行ってくる。」


莉羅は冗談ひとつ入り込む余地のない、張り詰めた表情だった。

「分かった。」と僕は返した。


(3)好き


突然、女の子が聞いてきた。


「お兄ちゃんって、さっきのお姉ちゃんと付き合ってるの?」

僕は驚いた。


「え!?あ、いや、つ、付き合ってないよ?」

「そうなんだ。お兄ちゃんはあのお姉ちゃんのこと好きなの?」


僕は、その質問が返せなかった。


——好きって、なんだろう。

僕は考えたが、結論は出なかった。


「どうなんだろうか。分からない。君は、好きな人とかいるの?」


「いるよ!はるとくんっていうの。はるとくんが笑顔になると嬉しいの。心がポカポカするの。そしてかっこいいの!足もとっても速いんだよ!」


「へー、すごいんだね、はるとくん。」


そんな話をしていると、莉羅が戻ってきた。


「俊!両親見つけたよー!」

「1人の名前を大声で叫んでたから、すぐわかったよ!」


両親が女の子を抱きしめた。


「ばいばい!お兄ちゃん!おねえちゃん!」


女の子が笑顔で手を振りながら言った。

両親は感謝の言葉を言い、女の子と水族館を見て回りに行った。


「莉羅、ありがとね。」

「全然!大丈夫だよ!」


僕たちはご飯を食べ、水族館をすべて回った。


帰りの電車の中、僕は今日のデートを思い返す。

楽しめたはずなのに、どこか落ち着かない。


——好き

僕はずっとそのことを考えていた。


左に座る莉羅を見る。

眠っている。スースー。と寝息が聞こえる。


純粋に、莉羅の寝顔が可愛いと感じた。


「笑顔を見ると心がポカポカする。」

だとしたら、僕は莉羅のことが……


そう考えると、より莉羅を意識してしまう。


莉羅の体が僕の方に傾く。

鼻息がする。さっきより近い……


左を見ると、髪が目の前にある。

髪の甘い香りがする。


——かわいい

僕はそう思った。


10分後、莉羅が目を覚ました。


「ん、んー?」

「り、莉羅。おはよう」


僕の声を聞いた瞬間、莉羅の目が開いた。

僕に傾いていた莉羅の体も、同時に戻る。


「ご、ごめん。寝てた。大丈夫だった?」


今の莉羅の顔は今までに見たことのない顔だった。

頬も耳も首も、真っ赤になり、視線は宙をさまよい、唇は震えていた。

指先も落ち着かず絡まっている。


駅に着く。


「り、莉羅。駅に着いたよ。」

「う、うん……」


帰り道、莉羅も落ち着いて、いつもの表情に戻っていた。


「しゅ、俊!今日は色々とありがとう!またね!」と莉羅が言う。

いつの間にか、家に着いていたようだ。


「うん。またね!」


僕たちはそれぞれ家に入った。



僕は今日、 “好き”というものを少し理解できた気がする。

きっと、僕は——莉羅のことが好きなのだろう。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

初めての作品なので、感想やご指摘などを書いてもらえると、とても嬉しいです。

確認はしましたが、誤字脱字がある可能性もあるので、どうぞよろしくお願いします。


読んでくださった皆さんにも、俊や莉羅のように、少しドキドキして、少し温かい気持ちになってもらえたなら幸いです。


これからも、二人のちょっとした日常や恋の進展を描いていけたらと思っています。応援してもらえると嬉しいです。


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― 新着の感想 ―
拝読いたしました! 平凡な主人公と学校のアイドル・莉羅の距離が少しずつ近づいていく過程が、とても丁寧に描かれていて胸が温かくなりました。 最初は高嶺の花のように遠い存在だった莉羅が、階段で転んだり資料…
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