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ピンクの季節に恋をして  作者: Suta
ピンクの季節に恋をして
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花火大会

この物語は、平凡な高校生の主人公が、学校のアイドルと少しずつ距離を縮めていく日常を描いたものです。

誰もが経験する初恋のドキドキや、心がふわりと温かくなる瞬間を、読んでくださる皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。

僕の初めて書く作品ですが、主人公と学校のアイドルの物語の世界へどうぞお付き合いください。

そして、花火大会当日になった。


集合時間になり、莉羅の家に行く。


――ピンポーン


莉羅の家の呼び鈴を鳴らす。

数秒後だろうか。

莉羅が姿を現した。


僕は、その瞬間息を呑んだ。


薄く化粧をして、ほんのり頬が赤い。

そして、淡いピンク色で花柄の浴衣。

この色がまた、莉羅と合っている。

僕では、説明ができない。

それだけ、すごい。


――可愛い

僕は、この言葉しか出てこなかった。


「しゅ、俊?」

ぼーっとしていたらしい。

莉羅が顔を傾げながら、目を丸にして僕の名前を呼んだ。


「あ、うん。大丈夫!」


「良かった!じゃあ、行く?」


「うん!行こう。」


そうして、僕たちは手を繋ぎながら出発する。

暖かい

この温もりが僕の心を安心させる。

そんな暖かさだ。


そんなことを思っていたら、会場に着いた。


「人がいっぱいだねー!」

子供のように笑顔で、無邪気に言う。


「たしかに、人多いね。去年の夏祭りより多いかも?」


「今からどうする?花火まで2時間くらいだけど......」

莉羅が自分の口に人差し指を当てながら言う。

「屋台、回る?」


「あ、いいね!そうしよ!」


僕は、そう無邪気に言う莉羅に対して、可愛らしいなと何度も思う。


学校の時のギャップもいい。

一生懸命、クールを装っている姿を見ても可愛いと思ってしまう。


そういえば、最近ドジ無くなった気がする。

ドジの代わりに、可愛さが増えた気がする。

いや、前より親しくなったのだろうか。

そう思うと、心が踊る。


僕たちは屋台を回る。


初めに、りんご飴を買った。

莉羅がふたりで同じものを食べたいとの事だったのでふたりで1つを食べた。

僕にりんご飴を差し出し、食べさせてくれた。

それが、とても嬉しかった。

思わず、顔が笑顔になるくらいには。


次に、射的をした。

僕はひとつも当たらなかったが、莉羅は全て当てていて流石だなぁと改めて思った。


他にも、たくさんの屋台に回った。

1時間40分くらい回っただろうか。


「俊?花火が綺麗に見れる場所知ってるんだけど、行かない?少し遠いんだけど。」

莉羅の目はまっすぐに僕の顔をみていた。


「いいね、行こう。」


そうして、僕たちはその場所に向かう。


花火まで、あと2分

僕たちは、その場所に着いた。


少し高い山のようなところで、平らに高原が広がっていた。

休憩場所のようなところだ。


階段が多くて、正直かなり疲れた。

ちょうど花火が上がる方向にベンチがあるので隣り合わせで、僕たちは座る。


座った瞬間に、花火があがる。


ヒューーー

パーン

と音がする。


綺麗で、花のようだけど違う。

花のように、同じ色があるのではなく、様々な色が鮮やかに広がっている。

思わず、目が留まる。

花火があがる度に息を呑む。


「私、この時間が一生続いて欲しいな。」

莉羅が花火を向きながら言う。


「僕も一生続いて欲しい。」


気づけば、言葉より先に心が動いていた。


夜空に咲く花火の音が、まるで遠くの世界の出来事のように感じる。

この瞬間、僕の視界には莉羅しか映っていなかった。


莉羅が、ゆっくりと視線を空から僕へ向く。

僕が、見ていることに気づいたのだろう。


花火の光に照らされた顔は、どこか儚くて――でも確かに、僕を見て微笑んでいた。


心臓の鼓動が、花火の音よりもうるさい。


「……俊ってさ」

莉羅が小さく口を開く。

「たまに、すごく優しい顔するよね。今みたいに」


不意を突かれ、言葉が出ない。

けれど、それを誤魔化す暇もなく――


そっと僕の手を握り直した。

ぎゅっと強く。


――暖かい。


ただの手の温もりじゃない。心まで熱くなるような暖かさだ。


「莉羅……」


名前を呼んだ瞬間、莉羅が小さく目を伏せた。

長いまつげが揺れて、灯りに照らされる頬はさらに赤く染まる。


その仕草が、反則なくらいに愛おしかった。


そっと、莉羅が顔を上げる。

その瞬間――僕たちの間の空気が、はっきりと変わった。


花火の光が、二人の影を近づける。


莉羅はただ、黙っている。

逃げるような気配はない。

むしろ――待っているように見えた。


「……莉羅」


もう、言葉はいらなかった。


僕はそっと、莉羅の頬に触れた。


距離が、ゆっくりと――本当にゆっくりと、縮まっていく。


――ドンッ


夜空で大きな花火が弾けたのと、僕たちの唇が触れた瞬間は、ほとんど同時だった。


唇は桃のようにみずみずしく、柔らかかった。


花火の鮮やかな光が僕たちを照らす。


この瞬間がずっと続いて欲しい。

そう思う。


でも、終わりというものは存在する。

どんなものにも。


この瞬間は長いようで短い。


花火が終わり同時に僕たちの唇は離れた。

唇が離れた後も、手はまだ繋がれたまま。


頬はまだ赤く、瞳には光が宿っていた。

言葉にならない感情が、胸いっぱいに広がる。


その瞬間、世界が静かになったような気がした。

心臓の鼓動も、少し落ち着いた気がする。


「花火、終わっちゃったね。」

莉羅の声が少しだけ寂しげに響く。


でも、僕は確信していた――この瞬間は終わったけれど、二人の間の温もりは消えないと。


「うん。また来年も、一緒に見ようね。」

僕がそう言うと、莉羅が微笑んだ。


夜風が二人の間を通り抜け、夏の匂いを運んでくる。

その静かな余韻の中で、僕たちはしばらく見つめ合い、そしてただ、手を握り合ったまま座っていた。


少し時間が経ち、僕たちは帰路を辿っていた。


「今日はたくさんありがとう!」

莉羅が満面の笑みで言った。

「僕も、ありがとう。」


まだお互いの頬が赤いのが僕にも分かる。


家に着いた。

お互いがバイバイといいながら家に入った。


今日は楽しかった。

特に莉羅と過ごせた時間が――。

受験、頑張ろう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

初めての作品なので、感想やご指摘などを書いてもらえると、とても嬉しいです。

確認はしましたが、誤字脱字がある可能性もあるので、どうぞよろしくお願いします。


これからも、二人のちょっとした日常や恋の進展を描いていけたらと思っています。応援してもらえると嬉しいです。

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