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5 冒険者登録

一時間おきに投稿したいと思います


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すごいや、異世界の受付嬢はみんな綺麗なんだなぁ〜

きっと冒険者登録に来た人は鼻の下を伸ばしながらこれから始まる命の危機と富の夢に胸を踊らせるんだろうなぁ〜

きっと俺も鼻の下を伸ばしながら受付を頼んだのだろう外道我儘自称魔王(シルク)さえ居なければ...


「冒険者登録を頼める?この人も一緒ね」

「では契約書を読んでサインをお願いします、招待状をお持ちの方はそちらに記名するだけで大丈夫で...ひッ...き、記入が終わったらあちらの方にお進みくださいね(営業スマイル)」


おいおい人の顔見ていきなり驚くなんてひどいじゃないか、もっとも自ら船の上に飛び込んできてしまって絶望に満ち溢れた魚の眼をしているのは否定できないが

この場合驚きながらも営業スマイルを絶やさない受付嬢のプロ意識を褒めるべきか、そんな目をしている俺を責めるべきか、と言っても原因はこの空腹黒元魔王(シルク)なのだが


半年で故郷に戻り農業をしようと思っていただけなのになんで俺はこのに戻さないといけなくなっているんでしょうねぇ

そんなこと嘆いても仕方ないのでこの現疫病神元魔王(シルク)の魔王に戻るという夢をどう諦めさせるか思案しながら招待状に記入した


「ねぇ、さっきからあんた私のこと変な名前で読んでいない?」

「HAHAHA!そんなわけないじゃないかシルク(無駄に目ざとい腹黒女)くん」

「ルビが逆になっているわよ!」

「おっっと失礼つい本音が」

「何をぉぉ」

「....えっと、すみませんあちらにご案内したいのですがよろしいですか?」


気まずそうに会話に入ってきた受付嬢のお姉さんの言葉に俺たちは弱々しく頷くしかなかった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そうして案内された部屋は真ん中に魔法陣があるだけの大きめの部屋だった


「冒険者登録は簡単で魔法陣の上に立っていただくだけで完了です、ですがその魔法陣の上に立って頂く前にこのポーションを飲み干してもらってもいいですか」


そう言って出されたのは大きめのメスフラスコに入れられた青色のポーションだった

えっ?まじ?これ飲むのどう見ても1.5L以上あるけど


「あっ、一気飲みでお願いしますよ、そうしないと冒険者登録ができないので」


おっふ、更に追い打ちをかけてきた、1.5L以上一気飲み?絶対に無理だ

そうだあの残念魔王の小さな体じゃ絶対に飲みきれまい、そう思いシルクの方を見ると持っているのは空になっためっちゃ小さいメスフラスコだった何なら少し物足りなそうにしている


「こんなにポーション飲む量が少なくていい人初めてみました、そちらの男性は....私が見た中でもトップクラスに飲む量が多いですけどがんばってください!」


もう飲むしかないのかもうこうなったらええいもう成るように成れケセラセラなんくるないさー


飲んだあとの俺は死んだ魚の眼をしながら溺れるってこういう気持ちなんだろうなぁ〜などと考えていた


「ひッ....め、目が据わっているけど大丈夫かしら?」

「とりあえずお茶でも飲んで落ち着きましょう、これハーブティーですどうぞ」


この天然受付嬢魔王より魔王してるぞ、たった今得体のしれないポーションを1.5Lも飲んでお腹タップタプなのにその上に利尿作用が強いハーブティーを進めるなんてどんな拷問だよ!

それでも俺はお茶をそんでしまった、美女から飲み物を渡され拒否れるほど俺の精神は強くないのさチクショー

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