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4 王都での不幸

シルクという魔王に出会っておいていった日から3日後俺は王都に入る行列行列に並んでいた

どうやら魔王(クソ生意気少女(シルク)ではない)の動きが活発化しているから検問も厳しくなっているらしい、それに俺のように村を追い出されて魔王討伐に来たのか剣を持ったり杖を持ったりした同年代くらいの人も並んでいる


俺のように招待状(強制)が届いた村の人は理由は分からないが王都に向かうことになる冒険者登録は最寄り(馬車で2日程度)のところでもできるのだが、でも不幸体質の俺でもはやり都会には興味があるし体質のせいで異世界での冒険を諦めていたので村にずっと引きこもっていたがそれでも異世界の文化には興味があるだから列に並ぶのは別に苦でもなんでもないのだが......列長すぎじゃね?


かれこれ俺はもう小一時間並んでいる、だが前にはまだ20組ほど並んでいる、まだまだかかりそうだな〜なんて思っていると後ろの初老のおじさんが話しかけてきた


「君は冒険者かな?.....そうか魔王討伐に行くのか、懐かしいな私も昔冒険者だったんだがな仲間との意見の違いで分かれてからここらへんの村で農家をしているんだ」

「本当ですか?俺は冒険者になれ、と村を追い出されるまでは農業をしてました」

「そうかそうか...私の若い頃の冒険者は荒くれ者ばっかりだったが君はいい子そうだ、そうそうここに来る前にピンク色の髪をした少女とも出会ったんだがその子は通りすがりの冒険者に食料をもらって助けられたからお礼を言いたいと言っていたぞ王都にも行くと言っていたからほかの冒険者にあったらこのことを伝えておいてくれ」


.........ん?ピンク色の髪をしてお腹をすかせた少女、あれ?何処かで聞いたことあるような.....もしかしてあの魔王か?でもちがうな別れるときにはものすごい顔で睨んでいたし

まあいいか俺はどうせ半年くらいしたら村へ戻るんだし

そんなことを話しているうちに俺の番が来たようだ


「こんにちは、通行許可証か身元を保証できるものを持っていますか」

「えっと、村にこのような招待状が来たので王都に来たのですが」

そう言って村に届いた招待状を衛兵さんに見せた、その後も本人か確認するための手続きを終わらせた

「冒険者希望の方ですよね、冒険者ギルドはこの先にありますよ」

「ありがとうございます」

そう短く答え俺は門を後にした





王都はいかにも異世界というような中世ヨーロッパ風の城下町で奥の方には王城がみえ道には露天や飲み屋が並び栄えている

(どうするかな〜、今別にお腹が空いているってわけでもないし行く宛もないし冒険者ギルド行くか)

そう思いつつ俺は衛兵さんに言われた冒険者ギルドの方へ足を進めた

(ここが冒険者ギルドか)

どうやらレンガ造りの立派な建物が王都の冒険者ギルドらしい、どうせ冒険者として敵と戦うのは半年だけだけど登録するか、と思いドアを開けようとしたとき


”ギュッッッ、ミシミシ”


比喩でも誇張でもない本当にそんな音が自分の腕をつかんでいる小さな手からなっている


「フフフフフ、やっっっと捕まえたわ!」


俺は一生このときに見た般若とムンクの叫びと不動明王の顔を足して3で割らずに0.3で割ってしまったような顔を忘れることはないだろう


「キョェエGYAAAAAAAAAAA」

「うッるさ、虫系の魔物みたいな声を出してんのよ」

「メリーさんだぁぁ」

「シ・ル・ク・様よ!メリーさんって誰よその女」

「メンヘラ残念空腹粘着質系魔王だぁぁぁ」

「何ドサクサに紛れて悪口言ってんのよ!」

「ぶったねメリーさん親父にもぶたれたことないのに、しかもじ・じ・つしか言っていないのに!」

「うわーん、ひどいッわたじだっで頑張っでるのにぃぃ」


急に泣き出してしまったなんだコイツ情緒不安定か?

まぁ良いかさっさとギルドで冒険者登録しよう


「....グスッ.....良いのかしらこの私をおいてギルドなんかに入って」

「はぁ?どういう意味だ?」

「ねぇ、街に来る途中でめちゃくちゃ可愛い飢えた少女にご飯をあげて去っていったとってもやっさし〜〜〜人がいるって聞かなかった?」

「聞いたけど....ん?もしかしてお前ッ」

「恐らくあんたって冷酷な人になって周りとの関係を絶ちたいんでしょうけどそうはなれない善人で案外周りの目を気にする人でしょう?

私はあんたが来るまでこの街にそんな噂を広めまくったわ当然ギルドの人にもね、周りの目を気にするようなあんたはここに私をおいて行くとどうなるかくらいわかっているわよねぇ?

後あんたは向こう半年ほど冒険者を辞めることができないって言っていたわよねぇ、この2つのことを合わせて考えると次に取る行動くらいわかるわよね!(ドス黒笑顔)」

「ッ....クソッ何がお望みだ!この腐れ外道自称魔王」

「HAHAHAどうとでもお呼びなさい負け犬の遠吠えほど聞き心地の良いものはないから、それと要求は一つだけよ!私を魔王に戻しなさい!」

「はぁぁぁぁぁ」


ここまで詰められてしまえば拒否権などあるはずもなかった

王都への不法侵入の仕方   シルクの場合


ステップ1

王都へ向かっている行商人の馬車に乗せてもらう


ステップ2

馬車の中で熟睡!


ステップ3(最難関:検問の突破)

ステップ2に引き続き馬車の中で爆睡中検問で止められる

荷物チェック中衛兵が寝ているシルクを発見絶体絶命の大ピンチ!

衛兵たち

「荷物も問題ないし、少女寝ているけどええか(シルクの見た目と同じ11歳程の娘持ちの衛兵)」

「ソダネ〜(どうせこんなところまで魔族が来ると思っていない衛兵)」


結果無事侵入成功!

ミッションコンプリート

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