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馬花  作者: ハミル
45/54

103 カクテルな雨

「ここがハミルの家か」

「そうだ」

「変わった色だな」

「空の家だ」

「青」

「外敵から気付かれないように」

「空色に合わせたのか」

「そうだ、上がってくれ」

「あゝ、すまない」


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「畳か」

「そうだ、和室が好きなんだ」

「落ち着くな」

「お茶飲むか」

「あるのか、もらおう」

「待て」

「ああ」


ほうじ茶を淹れるハミル

畳で胡座を組むナオト


「茶だ」

「ありがとう」

「ふう」

「食いもんはどうしてる」

「この時期はブナの実だな、あとは団栗だったり胡桃も食べる。葡萄や梨も生ってるし、向こうの川まで行って鮭や鱒を獲ることもある」

「そうか、結構豊富なんだな」

「そうだ、俺たちは雑食性だ。人間と同じでなんだって食べれるんだ」

「そうか」

「そうそう、この前人間が落としていったアイスクリームっていうのか。白くて冷たくて美味しかったな」

「アイスもいけるのか?それバニラだな、きっと」

「もう一度、食べたいな」


うっとりする熊


「酒は?」

「酒?呑んだことないな」

「いってみるか」

「あるのか!」

「よし」


バックから何本かの酒を取り出すナオト


「おいハミル、お前いくつだ。齢」

「15だ。人間で言うと45歳くらいだ」

「そうか、まあいいだろ」

「お前はいくつだ、ナオト」

「45だ」


小さなキッチンでシェイクする、ナオト


「これはな、エメラルドだ。お前の青と森の緑を足すとエメラルドグリーンという色になるんだ」

「エメラルド・・・」

「そうだ、お前の色だ」

「いろ・・」

「飲め」



「うまい、うまい」

「ゆっくりだ、カクテルって言うんだ。ゆっくり味わって飲むんだ」



「ぷはぁー!」

「早いっての!」

「ゆっくり飲んだんだけどな」

「一口がでかいのか」

「エメラルドか」


笑みが浮かぶハミル


「いいか、ハミル。エメラルドには石言葉ってのがある」

「石言葉」

「あゝ、宝石言葉だ。いいか、覚えろよ。一回しか言わないぞ」

「うん」


幸福、希望、愛だ


キャトンとするハミル

「うん、わかった」

「分かってないだろ」

「わかったテェ〜」

「お前酔ってるのか」

「幸せでござんす〜」

「おまえ・・・」


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(なあ、いつか降らしてやろうな)


(うん)


(エメラルドの山だよ)


(この山か)


(そうだ)


(そんなことできるのか)


(心。だよ)


(なんだっけ、石言葉。ヒック)


(どしゃぶりにするんだ)



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