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馬花  作者: ハミル
34/54

90 安寧秩序



「はい、保安の授業始めるわよ」


保安官 SHERIFF


H小学校では保安の授業を取り入れている。

その文字の通り安全を保つことを示す言葉だ。

亜米利加においては保安官が民の安心を保つ職として勇躍している。

WALKING DEADの彼は、人とゾンビの狭間で安寧を獲得するために躍動した。


日本においては「保安」とは日常の中で口にすることはさほど多くないのではなかろうか。

しかし子供達にとっては、防犯ブザーの携帯や親御によるGPSでの位置管理などは紛れもない保安である。


或いは財産や金銭の管理などにおいても保安として定義されており、この資本主義の浮世にあたっては財産を保持する能力も当然、保安である。


実は親は子に小遣いを与えるが、銀行や証券などの知識は子供には伝えぬことが概ね普通だ。

自ら進んで知識を蓄える意志のある才子は良いが、気づいたら世の仕組みや金銭の流れ・管理などに無知のまま大人にならぬよう


「保安」の授業を時間割に咲かせた


アユラは保安の授業を聞きながらニヤニヤしていた。普通の可愛らしい小学生にとって授業の時間というのは、"空想に最適の時間"、だから。


彼女は空想ではなく追想していた


先だって6/5の彼女の9回目の誕生日に2つ年上のルチカがプレゼントしてくれたシロツメクサが花装飾された冠だった。


アユラは生涯の相手を"決めている"


9歳はその小さな体で大きな決断を


決着させている


「ユーリ!」

「アユラ!」

「ちょっと待って」

「はいはい」

「ウサポ!ユーリだよ」

「ぴょんぴょん」


保安


子供たちは齢を重ね、中学生から高校生へ、そして待望の大人になっていく


あの子とは親友だよ

あの子には近寄らないほうが


友が知らぬ世界に導いくれることも、その逆も

友と共に灯したその世界は美しいですか、それとも


友人の選定も、悲しいかな、保安である


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