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『狼男』は まだ教会に


「 テリーのはなしじゃ、彼は悩んだ結果、この夏から、『狼男』に与える薬の量を少しずつ減らしていってたらしいんだ。 ―― だから、そのせいで、逃げ出したんだろうってことだ」



「じゃあ、テリーはもう教会に行ってなくて、『狼男』も行方不明なんだね?」

 

 ライアンにむけられたウィルの顔はまじめだった。

 さっきまでの、軽薄な態度をとられたほうが、よかったのに、と急に不安になる。

 

 

 こんなはなし、直にきかされたライアンだって、テリーになんども困ったような笑顔をむけたり、はなしを止めたり、そらそうとしたっていうのに、ライアンからその話をきかされている《警備官》たちには、そんなそぶりはいっさいない。



 ためいきのようなものがくちから答えとともにおちた。


「・・・ところが、テリーは、この死骸がみつかったあとにも、教会に行ってる。 彼自身、きっと『狼男』はにげだしていて、出てきたタタに責められて、サマンサにもばれるのは時間の問題だと思っていたのに、『狼男』は・・・まだ教会にいたと言っている」


 はあ?とザックのまのぬけた声がせめてものなぐさめだった。



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