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スーフ族



「 ―― わるいやつじゃ、なさそうだったけど」


 

 席に戻ってからのザックのはなしに、ルイとウィルは顔を見合わせ、ケンをみた。


 ザックとちがってつまらなそうな顔で、説明する。

「葉巻のかたちをした『レジット』をケースにいれてて、おれたちにもすすめた。歯も黄色いからあれをずっと吸ってるってことだ。 コート州のスーフ族だな」


 コート州の一部にいるスーフ族はこの大陸ができたときにいっしょにうまれたという主張をもつ人々で、ほかにもいる先住民族から一線を画している。

 独特の文化をいまも守り続け、男たちはこどものころから狩りをするので、長じて軍人になることが多い。


「ニコルの知り合いだったりして」


 ウィルが前髪をはらいわらうのに、ここにはいない大柄で愛嬌のある男を思い浮かべ、みんなで微妙な表情をみあわせる。



「あり得るな。 ―― まあ、とにかく、これ以上接触するなよ」

 副班長サブチーフのジャンが、ザックとケンに指をむけていいきかせる。


「むこうからまた寄ってくることはねえだろ。 ―― おれが断ったときには、もうゲームを始めてるような顔してやがったしな」



「なあ、『ゲーム』ってどういう意味だったんだよ?」

 ザックにはわからなかったが、ケンはそれが何であるのかわかってるような顔でこたえていた。




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