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「 ―― いまでも?」

 台所の作業台にすわったジャンからの質問にライアンはうなずき、そのまま、口をあけたままのアニーにもうなずいてみせる。


「 そうだよ、テリーがいつもおれたちに、『おじさんの墓参りにいく』っていうのが、それなんだ。たしかにあの教会の庭に、ダゲッドム族の墓はあるけど、毎月いくなんておれもどうかと思ってた。 けど・・・実際には、墓参りに行ってるんじゃなんだ。 ・・・テリーはいつもあの教会にいって、ダゲッドム族に伝わる《秘薬》をつくって、月に一度、夜通しで、 ―― それを、『狼男』の口に流し込んでる」



「・・・・なに?」


 アニーが聞き返したのは、いま耳にしたぜんぶのことについてだろう。



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