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ルイは知ってた


「 いや、なんていうか、テリーはここの生まれなんで、この土地に伝わる『伝説』とか伝統とかを重んじる性格なんですよ」

 台所の丸椅子にこしかけたロビーが、テリーを擁護するように早口で補足する。



   「 ルイ、 ―― おまえ、知ってたな? 」


 窓際に立つバートの声で、みんなが名をよばれた男をみる。


 視線をあつめ、ごまかすように、うーん、と首をかたむけたルイは、おれの知ってるやつは、ちょっと別モン、だと思うから、先にこの土地の『正しい伝説』をききたい、とおかしなことを言う。



 ルイの近くに座るザックが、ベツモンってなに?というのを無視して、長椅子をひとりで占領するウィルが、手をあげた。

「さっきでた、サマンサって人からきいたほうが早そうな気はするけど」


 これに、ライアンとアニーが首をふった。


「こんな雪が降ってるんじゃ連れてこられない。サマンサはもう九十をとっくに超えてるし、目がみえない。だからってこっちから行くのは、テリーが歓迎しないだろう。 おれがここに着任してから、彼女からきいた話でじゅうぶんだろう?」


 これに、どうでもいいように片手をあげかえしたウィルをみて、はなしはじめた。







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