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そのとおり


 これにふきだしたのは握手を拒んだケンだった。

 のみきった紙カップをザックにおしつけると、気にいった、とライアンの肩に腕をまわした。


「 つまり、あんたはその『上流階級の妻』とわかれて、こんな辺鄙なとこにきたってわけだ?」


「ケン、やめろ。 すみません、こいつ見ての通りバカなんで」


 ジャンがゆびさしていうのに、ライアンはいいんです、と腕をまわされた肩をすくめてみせた。

「 その通りで、よけいな人たちに会いたくなくて引っ込んだのに、なんだか変なことがおこりはじめて、信用できるレオンにそうだんしたら、あんたたちが来るってなって。 正直、どんな連中だって構えてましたけど、なんだかとりつくろってるのがばからしくなってきた。 こっちもなにか失礼があったら謝るが、 ―― 離婚のはなしは、もうしないからな」

 肩をだいてる若者に指をつきつけてやった。



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