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電話つかえず



「まいった。駅の電話がつかえない」

 ジャンが頭をかきながら、もどって伝えた。


 さきほどついたこの駅は、食堂車の女性が言っていたように、別荘地へむかう列車と連絡し、車両の切り離しがおこなわれる場所だった。

 ここに近づくにつれていきなり気温がさがったように感じたザックは、窓の外の変化に気づいた。うすい緑色だった景色は、どんどんと色をなくし、いまは茶色と砂色だけで、駅のまわりはなんと、いつ降ったのか雪がうっすらつもっていた。

 すこしだけホームにおりてそれを確認したザックは、暖かい車内にひきかえした。


 

 冬季休暇には早いこの時期には、別荘地へむかう列車へ乗り換える乗客もあまりおらず、せまいホームをはさんで二種類の列車がとまり、ただ、車両が編成しなおされる音だけが響いている。



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