この先の予定は未定
ここで終わりです。 申し訳ございません。タイトル入れ忘れておりました。。。
ノアたちから、ロビーが持っていた《クスリ》は《カシワファミリー》というギャング団から分離した《バグ》とよばれる若者のギャング集団から買ったものだという連絡がきた。
《バグ》は、一年前ほど前に《コザックファミリー》がクスリの製造場所をおさえられてほぼ解体したあとに新しく出てきた《悪ぶった若者の集まり》だとは前にきいていたが、たしかその《バグ》内で《コザック派》と《カシワ派》にわかれ、つぶしあっているとそのあと耳にした。
ところが、サリーナによると、ちょっと前に、それを統一する『新人』がいきなり現れたという。
「もちろん知ってるって」
胸をたたいてみせるA班の『新人』に、運転席の副班長は、よし、とうなずいてみせる。この若者に礼儀作法をおしえこむという考えは、相談した班長による、「おまえの一年目の十倍は素直であつかいやすい」という意見で、あらためた。
言い返せない・・・。 心当たりがものすごくあるだけに・・・
自分が『新人』だったころを思い返し、ジャンは今日も理解のある父親のようにうなずく。
うしろに乗せた班員たちは、今日もいつものように、ザックをからかって緊張をほぐそうとしてやっている。
となりの席で目をとじている班長は、いつもとおなじように機嫌が悪そうな顔をしている。
いまのところ、通常。
予定はこの先もいっぱい。
とつぜん後ろからうちの『新人』の奇声がひびき、運転席と後部を仕切る小さな窓にザックが顔をつっこんだ。
「なあなあ、知ってた?ウィルの別荘ってホテルまるごとなんだって!そんで、なんか っ 」
ザックの鼻先で仕切り板をしめる。
よこから班長の手が伸び、その強化板が開かないようにロックされる。
うしろからザックのわめく声がして、ニコルがなだめているのが聞こえた。
車はもうすぐ目的地につき、いつもと同じように警察官補助にまわり、仕事がはじまる。
ガーバディ警備会社の警備要請部・強硬隊A班は、今日もいつもどおりの感じで、いつもどおり的確に、業務をこなしてゆく。
このさきも変わらず(予定)に。
目をとめてくださったかた、おつきあいくださったかた、ありがとうございました! 区切りが細かいせいで、ちょっと長くなったな、と反省しております。。。。。