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A班ファイル ― 狼男は跳ねて飛ぶ ―  作者: ぽすしち
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わかりやすく説明


「 ・・・『たましい』?  えっと、悪いがおれは、そんな熱心な《聖堂教徒》じゃないんで、その意味がよくわからないんだが・・・」

 こどものころ通っていた教会をおもいだし、部屋の中のステンドグラスに目をやる。


 するとそれは意味のないことだとでもいうように、女がため息をのせながら首をふった。

「『意味』は、言葉の通りでしかありませんわ。 《魂》をとられた人間は、中身がないも同然になります。つまり、『こちらの法』で《魂》の大部分になる《山の精霊》をとりのぞくことになるので、あとにのこったロビー・フォスターは、もう人間らしい生活をおくるのが無理になるということですの」

 女は簡単なことをさらにわかりやすく説明してやったというように、羽ペンをまわしてみせた。


 でも、とさらに赤い口がつづける。


「 ―― 人間のつくりだした『合成違法薬』じたいが、魂を殺すのを目的につくられているのでしょう?結果としてはあなたたちがいままでつくっていたクスリと同じですけれど・・・、《精霊》と同化できるなんて、おかしなことが起こったのは、その薬物、『製剤』に、人間ではない者がかかわっていると、こちらではみておりますわ」


「・・・なんてことだ。ウィルがまたおれに文句をいってくるな」

 ためいきをついたジョーがそのままカップをあおる。



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