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『 まず示せ 』


 ねえ、ライアン?と肩に手をおかれたのを、おもいきりふりはらった。


「  ら ・・・イ アン ?」


「 ―― ナイフを、・・・どこで落とした?」


「だから、にげてるとき落としたんで、どこかなんて」


「上着をぬげ。両手をあげるんだ」


「・・・ライアン?」


「なにかの間違いであるなら、あとでわかる。おまえが言った通り、本当にナイフをもっていないことを、まず示せ」

 じぶんの声がいまの気温ぐらい冷たい自覚があった。


 血で汚れたロビーの顔は、信じられないものを見るもので、いつもの彼だったらこういう表情のあとに、これだからライアンはおひとよしなんですよ、とわらっていた。


「・・・ロビー、おまえを信じたい気持ちはある。だが、・・・あれだけ喉をきったのに、自分に血がかからないなんてあるわけないだろ?教会から連れ出された彼はシャツだけだった。なのに、むこうをみろ。《狼男》のシャツには、撃たれたところに血がしみでているだけだ」



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