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けっきょく


「・・・そんなはず ・・・ないよ。まちがいだ。 だってサミーは・・・」

「『狼男』なんだろう?」

「でも、」

「ロビーがつれて行かれた。人質だ。 これでも『やさしい』か?」


 さっきテリーをほめたときとは別人のような声をだしているのは自分でもわかった。

 だが、どうしようない。


 だいじな相棒を、『狼男』は連れ去った。



「けっきょく、『狼男』ってやつは知恵がまわって、狂暴ってことだろ」


 これでようやく、サマンサの気持ちが理解できたが、テリーはまだ信じているようで、首をふりつづけていた。


 それをみていると、テリーへの同情と、そのテリーを通して『狼男』を信じようとしていたきもちが、裏切られたようで、よけいに頭に血がのぼりそうだった。




「 アニー!メリッサ!応援がくるまでぜったい下におりるな!」



 怒鳴るようにいいおき、風が雪を吹きつける中にでていった。












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