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威嚇


「 ちがう。おれたちは、なにもしてない。 ビンにはいってた薬をカナンが移し替えて持ち出したから、《狼男》が返せとせまって、ふたりでケンカしはじめた」

「おれたちは最初から反対した。エボフのいう通り《狼男》も神のつかいだ。化け物みたいに、空まで跳んだり、とんでもない力もあって、かなうわけないんだ」

 ふたりのスーフ族が泣きそうな顔で訴えると、上の階で銃声がひびいた。


 ロビーに二人をまかせ、ライアンはテリーと階段をかけのぼる。



 浴室のドアをひらくと、風がふきあがり、サマンサの祈りの声がきこえた。



「威嚇だけ。 っていうか、狙ってもきっと、よけられたと思う」

 アニーがひきつった笑顔でライフルをさげおろした。

「メリッサが窓のそとに男がいるのを見つけたんだけど、 ―― わらって手をふってきたんだよ」

「しかも、いい男」

 サマンサの肩を抱いて浴槽にすわるメリッサが眉をあげてみせる。

 アニーも同意したのか肩をすくめた。



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