表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
185/260

たすけてくれ!


「ちがう。ないよ。なんども言うけど、サミーは暴力はふるわないよ」


「よくきけテリー。さっきおれにかかってきた電話は《警備官》からで、それによると狼男をつれだしたスーフ族が一人死んだ」


「しんだ!?」


 叫んだのはテリーではなく、部屋の外に立っているロビーだった。

「ちょっとまってください、きいてないですよ。 それに、なんでまだ山にいるあのひとたちと携帯電話がつながるんです?」


「わるかった。いいだすタイミングがなかった。 つながったのは、・・・あいつらの装備予算はおれたちの倍以上だからだろ」



 保安官同士のはなしをきいていたサマンサがいきなり大きなかすれ声で笑い出した。

「ついに本性をあらわした!ほらテリー!あいつはついに人間を殺した!」


「ち・・ちがう。サミーじゃない。サミーがそんなこと、」

 


    

    たすけてくれえ!!



 外で発せられたそれに、ライアンはすぐに下へはしり、アニーは窓から下をみた。


「スーフ族だ。 メリッサ、サマンサといっしょに浴室にかくれて」ライフルをとりあげたアニーは、テリーの背中をたたく。

「もし狼男があたしたちを襲ってきたら、撃つよ」


「あ、アニー、」


「わかってる。とりあえず、足を狙う。それでいい?」


「・・・ありがとう・・・」


 テリーはメリッサがうなずくのをみて、母親にむけ、メリッサにしたがって静かにしてるようにと、《命令》しながら下へむかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ