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テリーにとって、



 それを、こどもの言い分をきくようにやさしい顔でうなずいたメリッサは、サマンサになにかいいかけたアニーをふりかえり、首をふる。


「ねえ、サマンサ。ドアはまたなおせるわ。でも、テリーにひどいことを言って傷つけてしまったら、それはなおせない。 テリーも同じよ。ふたりとも落ち着いて」


 老婆はふん、と鼻をならし、息子はなんどもうなずいた。


 だが、すぐにテリーがまた、操られてるんじゃない、とはなしをむしかえす。

「 ―― おれは、サミーと友達なんだ。はじめてできた男の友達で、なんでもはなせる。おれのこともわかってくれる《いい友人》なんだ」


 しぼりだすようなそれに、さすがにライアンの胸が傷んだ。

 この男はダゲッドム族という種族と母親を、否応いやおうなしにせおわされて、ずっとここまでやってきたのだ。



「 なあ、テリー、だけど、狼男はもうすぐここにやってくるかもしれない。 そのときに、もしサマンサに手をだそうとするなら、おれたちはそれを阻止しなきゃならない」

 わかるよな?というように、細い髭面をのぞく。



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