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ファイル№26 ― サマンサの家




  ファイル№26 ― サマンサの家 ―





 電話をきったライアンは、もちろん折り返しでかけたかったが、携帯電話があの山のなかでつながるとおもうほど馬鹿ではなかったし、いまかかってきた電話のあいてが本物のジャンかどうかについても、深くは考えなかった。



「 ―― 『狼男』がいるなら、なんでも起こるだろ」

 自分にいいきかせる。

 


 

 ライアンは、教会から出る前に、サマンサに電話をかけていた。


 


 ――――



「ああ、サマンサ、今日の体調はどう?」


『 いいわけないだろ。なんだい保安官。あの食い散らかしの犯人を捕まえたのかい? 』

 いつものききとりにくいかさついたかん高い声で聞き返してくる。



「おれはつかまえてないよ。そうじゃなくて、 あんたがやとったスーフ族の若いやつらが、狼男を、じかにあんたに売り渡そうとしてる」



『 じかに?これだからちかごろの若いやつらは・・・。スーフ族としての誇りはどこにいっちまったんだい?あたしは山の中にあいつをはなして、しとめて来いっていったのに 』



「スーフ族の長は、ただの《狼》退治だと思ってたよ。『狼男』をしとめるって知ってたのは、長以外の『若いやつら』だったんだな?」




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