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指示は『さがせ』


 だが、コルボクはこの山にすむ獣のように、風と雪でつくられる白い景色のなかへとかけてゆく。



 おなじように、そのあとを追うケンは、荷物を背負っているぶん動きが遅いが、すぐにみえなくなる。

 まばらに生えるな木のせいもあって、ふたりとも、もうどこまでくだっていったのかわからない。



「先発隊が元気なのは、なによりだ」

 心配になるザックとはちがい、ジャンが気楽そうに肩をたたいてきた。ようは、二人のことは心配するな、ということだろう。


 うしろにいるルイが、かけおりていった『二匹』をつまらなさそうに見送ったウィルに、どんな指示をだしたのかと聞くと、「《さがせ》ってだけだよ」と、立てたゆびで前髪をはらう。



 突然、ゴウウウ、と音がするような風が起こり、みんなで身を寄せてやりすごす。



「崖のほうの道だったら、風で下に落ちてたかもな」足がとまる程度でよかったと、のんきなルイの感想に、ザックは顔をしかめた。




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