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教会の中


 部屋の形は外から見た通りのかどがあるが、つなぎ合わされていてひろい。みまわしてもドアはなく、部屋同士ずらされて配置されているのがわかる。部屋同士の仕切り部分はアーチ状にデザインされていて、石垣につかわれていた、薄い石が壁をおおっている。

 床はみたことのない白い石板で、部屋の真ん中には丸い釜のようなかたちの暖炉がある。

 それをかこむように、切り株でつくった椅子がまばらに置かれ、そこに若いスーフ族の男が一人だけ座っていた。


「贈り物を、どうも」

 ウィルが言うと、男がわらってみせる。


 ザックが小声でケンにきくと、あいつがウィルに矢をうった、とにやけながら教えてくれた。


 

 ロビーとルイが声をあげて讃えた暖炉は、部屋の真ん中で炎をあげ、その存在感をしめしていた。

 造り付けの井戸みたいな丸い石垣の中では薪がよく燃え、その井戸に屋根になる蓋がかかっていて、その蓋からはさらに、石造りの煙突がつくられてそのまま天井のなかへときえている。


 荷物をおろしながらみあげたルイが、やっぱり二階建てか、と感心したようにうなずくと、この教会の二階部分はあのとがった屋根どうしがくっついた部屋で、おもに寝室だよ、とテリーが教えてくれる。



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