表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
153/260

お願いもお礼もしました


 ガシャンと鍵のかかる音までして、中でテリーとタタがいいあっているのがきこえる。



「 ・・・おいおい、まてよタタ、おれたちはただ、話し合いにきてるだけだ。それに、テリーはなにもおれたちの肩をもってるわけじゃなくってな、」

 ライアンがそこまでいったとき、中が突然しずかになり、ガシャンと音がして扉がひらいた。



  「思ったより、広くて入り組んでるぜ」


 ドアを開けてみんなに言ったのはケンで、ライアンがきくまえに、「裏から入った」と説明する。


「 ―― 裏の方に、台所があったんで、そっちにいた女にいれてもらった」

 ジャンにとがめられるまえにケンが言い訳し、ウィルが、どうせおどしたんだろ?と眉をひそめる。

 ケンは上着からどこかでみた菓子をとりだしふってみせた。


 列車で買ってたやつだ、とザックがおもいだしてゆびさす。


「 ちゃんと『お願い』して、『お礼』もした」

 ケンは勝ったようにウィルにその菓子をわたす。




「 レイの『しつけ』がようやくしみこみだしたか」

 バートがめずらしくほめるような声をだし、それをにらんだケンが、ドアを全開にした。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ